Sketchbook TheaterでFOX WORKS「FARCE! 狸穴山荘事件 ~」を観た

カテゴリー │演劇

6月30日(土)14時~
「FARCE! 狸穴山荘事件 Circular Re:ference」を観た。

タイトルが、3つの項目に分かれている。
(ブログのタイトルには文字数の都合で全部入らなかった)

「FARCE!」は、パンフの表紙にも記されていたが
笑劇、道化芝居、茶番劇等の意味。
感嘆符がついているということは、
面白い劇であることを強調したかったのかもしれない。

「狸穴山荘事件」は主タイトルといえようか。
狸穴山荘で事件が起きるのだな。
常套句の“殺人”はついていない。
何の事件が起きるのだろうとも思うが、
何の事件か触れないことが、
この話のミソとも言える。

「Circular Re:ference」は意味がわからなかったので、
ネットで調べてみた。
Circular referenceという言葉があり、
循環参照という意味だそうだ。
複数の物体または情報が、
相互の情報を参照しあってループを成している状態のこと、らしい。
IT用語らしい。
その指示に従うと永遠にたらいまわしにされますよ!な状態なこと、
ともある。
プログラミングやエクセル(表計算ソフト)操作の中で、
循環参照が発生し、エラーになることがあるらしい。

そのような言葉におそらく造語で「Circular Re:ference」とした。
参照の意味である「ference」に
メール返信などで記される「Re:」をとりつけた。
う~ん。少しひねりすぎか。

つまり、循環参照が逆作用も複合され、
より加速されるということか。
例えば、サッカーなら1個であるはずのボールが
2個、3個、4個、それ以上放り込まれてすべてのボールが有効になるとか。
循環なら、四角のピッチより円(サークル)の方がいいか。
相撲の丸い土俵の中に力士が複数名上がり、
バトルロイヤルになるとか。

舞台に立つ役者たちが
バトルロイヤルで闘う。
それも面白おかしく。
そんな芝居。
そのための仕掛けは
作者が仕組みは学生時代に書いたという
脚本に仕込まれている。

バトルロイヤルというと
プロレスで行われる試合形式であるが、
そのための条件は
リングに上がるレスラーたちが
当然ながら一端のレスラーたる必要がある。

演劇の場合、
舞台にあがる役者たちが
役者たる必要がある。
つまり、配役を受け持っているのなら、
役としてたりえているか。

荒天のため山荘に閉じ込められた一行。
一行は
とある会社のクリエイティブ部門の同僚たち。
プライベートでメンバーのひとりのおじさんが持つ山荘に
旅行に来たという設定。

クリエイティブ部門の同僚たちの普段の人間模様を提示するのが、
序盤の重要な点。
僕は大学のサークルのように錯覚し、
クリエイティブ部門の仕事の様子が語られるが、
最初のイメージは払しょくできなかった。
話の流れとはそう関係ないが、観劇後感に関わる。

パンフレットに記されたタイトルのスペルが、
チラシに記されたタイトルと異なっていた。
クリエイティブ部門を登場させるチームとしては、
やはりいただけないかなあ。

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