PLATアートスペースで劇団チョコレートケーキ「治天ノ君」を観た

カテゴリー │演劇

2日(日)14時30分~

この作品は時代劇である。

明治天皇が崩御する前の明治の終わりごろから
大正天皇が即位し、
即位後10年で、病に倒れ、
後年の5年をのちの昭和天皇である皇太子に
摂政として実験を握られ、
大正15年、48歳の若さで崩御し、
昭和天皇に引き継がれる。

そんな近代を描いた時代劇。
アフタートークで作家は言っていた。
「タブーを破りたい」
皇室を題材に、
人間大正天皇を描いたこの作品は高く評価された。
今回は再演となる。

平成天皇の生前退位の話題もあり、
タイムリーとも言えるが、
僕が観ながら思ったのは、
事実の強さである。
作家は、読める範囲の資料にあたり、
想像力で書いた、と言っている。

確かにそうだろう。
でも礎になるのは、
事実であろう。
年表にすれば、それぞれ1行で済む。
たとえば、
1900年(明治33年)大正天皇 九条節子と結婚
1901年(明治34年) 節子、昭和天皇を出産
1904年(明治37年)日露戦争勃発。 
1912年(大正元年)明治天皇崩御を受け、大正天皇即位。
1914年(大正14年)第一次世界大戦勃発。
等。

ただし、その1行の強度が強い。
それを題材に2時間20分の演劇作品にまとめる。
それが時代劇の強さだと思った。

「真田丸」の人気も同様ではないだろうか。
事実をバックに自由に作家の想像力を発揮するというか。
でもそのためには事実に対しての対処の仕方が問われる。
丹念に資料を読み込むことも含まれる。

PLATアートスペースで劇団チョコレートケーキ「治天ノ君」を観た


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