静岡芸術劇場で「ピーター・ブルックの演劇的冒険~アフリカの100日」他を観た

テトラ

2014年05月07日 07:40

5月6日(祝)静岡芸術劇場で映像作品2本と対談1本。
映像は1本目が
「ピーター・ブルックの演劇的冒険~アフリカの100日」
10時30分~
イギリスの演出家ピーター・ブルックが劇団員たちと
アフリカの辺境を訪れ、言葉が通じない人たちを前に即興パフォーマンス。
その模様をドキュメント。
撮影されたのは1972年。
30年以上前。
その中で、日本人と思しき人が、日本人的仕草や格好で、目立っていたが、
その後、その方がどなたか判明することに。
これはサプライズでうれしかった。

続く2本目が
「アヴィニョン演劇祭の60年~世界最大の演劇祭はこうして生まれた」
13時30分~
フランスアヴィニョンでの有名な演劇祭。
他に世界の演劇祭は?と言われても僕は知らない。

映画祭で名が挙がるのはたくさんある。
映画はかつてはフィルムに焼きつけさえすれば、
距離を簡単に越える。
上映しようという場所があれば、見ることができる。
俺の町に来ない、と言っても、
DVD化されたり、テレビでやったりする。

今回なぜアヴィニョン演劇祭のドキュメンタリーフィルムを上映する運びになったのかは
この夏、SPACがアヴィニョン演劇祭に招待され、上演することと関連するだろう。
5月5日には「ピーター・ブルックのマハーバーラタ」のフィルムも上映した。
僕は行けなかったが。
これは1985年に、アヴィニョン演劇祭で上演された「マハーバーラタ」の様子等を撮影した映画作品だそうだ。

今回、SPACは「マハーバーラタ」と「室温」の2作品ををアヴィニョンで上演する。
そのPRも兼ねての静岡での関連するフィルムの上映会だったのだろう。

とは言え、なかなか静岡からフランスのアヴィニョンまで観劇に行くのは簡単ではない。
これが映画と演劇の決定的な違いだ。
場所、具体的に言うと、距離
もっと具体的に言うと渡航費が壁となる。
その壁を乗り越えるのも観劇である。

アヴィニョン演劇祭は、境界を越えんかとする尖鋭的な作品が集まり、話題になるそうである。
そして、時代を切り拓く作品も生まれ、演劇の新しいステージを作ってきたようである。
フィルムではいくつか今まで上演された作品がほんの少し紹介された。

上演後行われた
ピーター・ブルックと活動した日本人俳優である笈田ヨシ氏と
SPACの芸術監督である宮城聰氏の様子はまた追って。



関連記事