路上演劇祭Japan in 浜松 開催のための 街歩き

テトラ

2023年11月11日 07:55

路上演劇祭Japan in 浜松は、次回開催場所を決める為『街歩き』が、ならわしになっている。
昨年は旧赤線街など鴨江付近を歩いたが、今年はいつも通り浜松の街中。

11月5日11時 遠鉄百貨店と駅ビルメイワンの間の木のあたりに集まり、出発する。

駅前では大音量の音楽をかけ、大道芸人が準備をしている。
この日静岡市では4日間で118万人が訪れたという大道芸W杯が行われている。
アクトの地下広場はいつものように空っぽだったが、オペラコンクールの最終日でバリトンの韓国人歌手が1位になったようだ。

ペルーのアルパカ製のショールやアルパカのぬいぐるみの販売を手伝っていた女性は
バスターミナル地下の“寄る辺なき人々”のコミュニティの中でもいろいろな人と言葉を交わし、まるでこのあたりの主のようである。
珍しい石などを売るテナントの品出しをしていたインドの男性は「夜までやってるよ」と語る。
(夕方訪れたらやはりいた。インドネシア料理を販売する店もあった)

浜松Open Artの今回のシンボル、ナウマンさんは、知ってる顔の登場にも、ナウマンさんに徹し、象らしくうなずくのみ。
ナウマンゾウの名前の由来を語る江間ふとん店の店主は話好きだが、マンモスの話が何の話だったかいまいち覚えていない。
オオバさん(誰やねん)に頼まれて手伝うようになった店番だというスタッフは新居町在住で、関所でもボランティアスタッフをやっている。
源氏パイのぬいぐるみを回して当たるルーレットを子供限定にも関わらず最終日だからとみんなやり、好みの飴をもらった。
特賞は源氏パイだが、それはもうないみたいだった。

先ずは名前が輝いている洋品店ミカエルスターの急こう配の階段を上がると、2名の女性が追いかけてきて、作品案内やPRチラシの他、紙コップのお茶とお菓子を下さる様子が何かシュール。
映像や音にまったりだべっていると、偶然かどうか?現れた運営者の池谷さんは助成関係の視察が来るとナウマンさんが緊急発動する裏事情を教えてくれる。
(考えて見ると、みなあの急こう配の階段を上がり、下がるのだ)

大学を出てイギリスでサッカー関係の仕事をしていて、地元浜松に戻り、尾張町・旧みかわやで、シェア店舗ことばこを運営する男性。
(息子らしい子供はサッカーが上手そうだった)
盆栽&革製品屋の頭山の男性2名、女性1名はなんだかのんびり楽しそうに仕事をしている(気がする)。

八月の鯨の店主は突然ぞろぞろ訪れる来客にも動じない。
去り際声をかけ、六月の演劇祭を共にした路上一行と知り「この場所を借りた時からこの道は人が通らない」と語る。

気になる坂があったので登ったら、普通に駐車場だった。
僕は岸田劉生の絵を思い出したので、後に調べたら「道路と土手と塀」という作品だったが、それと似ていたかは何とも言えない。

天下堂はこれマカロン?という菓子が名物の古い洋菓子屋。
店主は勘定の暗算が得意で、店の女性は創業は昔のことだが、何年になるかはあまり興味がない。

ザザのフードコートは看板メニュー500円引きセールで「ブン・ボ・フエ」の注文をこなすベトナム人の女性は超忙しい中、慣れぬ客に丁寧にタッチパネルの説明をしてくれる。

五社公園では利実り(とぎみのり)というマルシェが行われている。
子供の頃は当時あった児童会館や浜松市民会館(のちに、はまホール)へ行った帰りに寄ったものだ。
当時はここに使用されなくなった蒸気機関車が置かれていた。
近頃、「五社公園へ行こう」という会話は交わされるのだろうか?
そんなことも、このマルシェ開催のひとつの理由だったようだ。
所在地の利町(とぎまち)青年会が旗振り役で開催しているという情報がネットにあった。

五社公園は道を隔て、ふたつの場所に分かれている。
橋を渡り、旧はまホール側に行くと、蘇鉄の花が咲いているという話を聞く。
知っている誰かが教えてくれるというのは、複数人で街を歩くメリットだ。
後に蘇鉄の開花が10年に一度ということを知る。
訪れた際、説明されたようだが僕は聞き逃していた。
写真を1枚撮ったが、もう少しちゃんと撮れば良かったと後悔する。
赤い実がなかなか生々しかったが、それは写っていない。
写真の花は雌株のもののようだ。

そこからすぐ近くの鴨江アートセンターへ行く。
104で行われている「子供の為の現代音楽研究会」で、弦楽器の合奏会が始まる。
主催者が音楽はリズムだと言い、僕はよくわからず「ふーん」と答える。

帰る際、残ったメンバーで、
再びバスターミナル地下へ寄り、戻って有楽街へ。
有楽街は2020、2021とコロナを理由にリアル開催を逃している。
(2021はWebにて開催)
日曜の繁華街は週末と比べ寂し気だ。
居酒屋への勧誘もどこかのんびりしている。
南から入り、駐車場を停めている中ごろあたりで別れた。

次回12月10日の実行委員会で場所を決める予定。



関連記事