クリエート浜松でムナポケ「わがゴミ」を観た

テトラ

2014年11月25日 00:16

23日(日)16時30分~
ムナポケの正式名称はMUNA-POCKET COFFEEHOUSEである。
考えたら、劇団名と言うより、喫茶店の名前だなあ。
「代官山にMUNA-POCKET COFFEEHOUSEがオープンしました」
でも違和感ないもんなあ。
写真中心のおしゃれなフリーペーパーでとりあげられていました。
オリジナルのブレンドコーヒーにこだわりがあるのはもちろんだけど、
もっとこだわっているのが、マスター特製のチーズケーキ。

ネェ―マスター つくってやってよ 涙忘れるカクテル
ネェーマスター うたってやってよ 痛みをいやすラプソディ
ネェーマスター ネェーマスター ネェーマスター
ハヤク
(すみません。突然清水健太郎「失恋レストラン」より)

喫茶店でも、もちろん失恋レストランでもないMUNA-POCKET COFFEEHOUSEは
この日は演劇をやった。

案内人(プログラムでは“ある人”とある)が語り、全体を紹介する形は
タイトルである「わがゴミ」の下敷きに違いないソーントン・ワイルダーの「わが町」に準じる。

起こる出来事はただひとつである。

序盤から、案内人の「ドロドロドロ」という言葉に合わせ、
舞台上に同時に立つ4つの異なる時間をそれぞれ生きる者たちが
共時的にドロドロドロと溶ける同じ動作をする。
それが物語の進行途中で、何度か繰り返されたが、
そのタイミングは、案内人のタイミングに任されていたと思う。
そのあたりはかなり恣意的だ。
ただし、僕はそのドロドロドロの意味が長くわからなかった。

わかったのは唯一とも言える出来事が起こったときである。
そこで、この物語がレクイエム(鎮魂歌)であることを知る。
レクイエムにふさわしい音が流される。
レクイエムにふさわしい明かりがあてられる。

やはり失恋レストランだったのだ。
ネェーマスター うたってやってよ 痛みをいやすラプソディーを。



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