第68回浜松市芸術祭

テトラ

2022年12月23日 20:17

■第68回浜松市芸術祭
                           フィールド 寺田景一

僕が浜松市芸術祭・演劇・人形劇部門へ関わることになったのは、第50回浜松市芸術祭『はままつ演劇・人形劇フェスティバル2004』からだ。

50年という節目を迎え、劇団員が企画・運営に参加し、主催者である浜松市や財団法人浜松市文化協会の人たちと一緒に盛り上げていくという転換点となった年である。

実行委員会10名と別に実行組織が作られ、主な運営はそちらで行う。

クリエート浜松の会議室で、検討会は行われ、コンセプト案として、「多くの市民に演劇・人形劇を観ていただくため、市民が楽しめる作品を提供およびイベントを企画し、演じるものの視点だけでなく、観る側の視点も入れて事業を展開する」とある。

運営会議の組織図には、座長として、見野文昭さん。
部会として、公演・イベント部会、広報部会、招聘部会、ワークショップ部会、人形劇部会があり、部会長及び部会員がいる。
そして事務局。
こちらは浜松市文化政策課及び文化協会の担当者。

◇人形劇部門
招聘公演:シアターポッポ
自主公演:人形劇サークルかみふうせん、人形劇団てだのふあ、人形劇団かぜのこ、パネルシアターあそび、劇団トトロ&どんぐり、人形劇団どんぐり
その他:ワークショップ受講生公演
ワークショップ:影絵劇ワークショップ

◇演劇部門
招聘公演:MONO
自主公演:環境演劇劇団シアターキッズ地球村、劇団Skip!、浜松放送劇団、劇団遊演地、演劇集団浜松キッド、劇団からっかぜ、フィールド、MUNA-POCKET COFFEEHOUSE、PROJECTルア+唐津匠
協賛公演:劇団たんぽぽ、演劇ユニットマナーモード
ワークショップ:演劇評論家養成ワークショップ(講師 扇田昭彦氏)、俳優ワークショップ(講師 中山一朗氏)、青少年向け演劇ワークショップ(受入れ劇団:シアターキッズ地球村)
イベント:つながる「夢」浜松JCスロースクール(パフォーマンス、PR参加)、はままつ夢づくりフェスタ2004(PR参加)
また、チラシには別予算・運営で行われた、ゆかりの芸術家顕彰でマキノノゾミさんの講演会が掲載されている。

以降、財団法人の名称が浜松市文化振興財団に変わったり、運営会議が財団の会議室で行われるようになったり、参加メンバーも変化しながら、時が経つ。

大きな変化は、2017年より市や文化振興財団が運営から抜けたこと。
演劇部門は我々、静岡県西部演劇連絡会が引き受け、主管という立場で運営を担うことになる。
人形劇部門とは再びたもとを分けることとなる。

はままつ演劇フェスティバル2022は、オムニバス公演、FOX WORKS、MUNA-POCKET COFFEEHOUSE、劇団からっかぜ、シニア劇団浪漫座の自主公演が終了し、演劇ワークショップと高校演劇選抜公演が残るのみとなった。

今回が第68回浜松市芸術祭であることは、(僕も含め)関わった方のどれだけが意識されているかはわからない。
また、浜松市民にどれだけ演劇が浸透するようになったかも明確な答えはない。
ただし、各公演で、さまざまな参加者やお客さんを観ると、確実に続けてきたのだ、という実感が湧いてくる。

第1回からの浜松市芸術祭演劇部門の歩みについては、劇団からっかぜさんのHPに掲載されている。


(静岡県西部演劇連絡会会報2022年12月4日号より)


※以前は会報の発行を担当する連絡会の事務局をやっていたこともあり、年3回の発行日(4・8・12月)のほぼ毎回原稿を出していた。
今回、久しぶりに書かせてもらった。




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