1月28日(土)19時~
ハルノオトは「春の音」かと想像していたが、当日の演者紹介でのアクセントでは「春ノート」のようだった。
どっちの意味に取られてもいいというつもりかもしれない。
情報を知ったのは当日。
シネマe~raで予定していた「ケイコ 目を澄ませて」後、ちょうど行きやすい。
映画館から歩くのにちょうどいい距離だったが、
夜だし、寒いし、迷わず車で移動。
鴨江アートセンター104。
建物の1階、東側端の部屋。
それが今回のライブの開催場所。
鴨江アートセンターの建物は1928年に浜松警察庁舎として建てられ、
1970年からは浜松市鴨江別館として活用。
耐震上の問題もあり、全面解体の予定が、浜松市民による保存運動があり、
2013年11月から鴨江アートセンターとして生まれ変わる。(Wikipediaより)
オルタナティブスペース的な活用ができる施設として。
各ジャンルのアート団体の活動場所に、ワークショップに、
そしてアート展も行われれば、演劇やこの日のように音楽ライブも行われる。
と言っても、警察署として建てられたままの間取りを活用しているので、
どの部屋も基本的には「何もないスペース」。
椅子や机もなく、必要なら倉庫室から運ばなければならない。
劇場やコンサートホールのように舞台や客席、照明や音響装置もない。
すべて主催者が、この部屋をどう使うかによる。
ハルノオト・中西こでんのユニットライブ。
ハルノオトのMCによるとふたりが知り合ったのはそんなに昔のことではない。
浜松中心に音楽活動を続ける中、知り合う。
そこからこの日のユニット・ライブに至る。
建物の裏側にある駐車場から入り口に向かう際、
会場となる部屋の外を通るが、
これから何も行われないかのように真っ暗だった。
日程間違ったかな?と一瞬思ったが、
部屋の前には「IN THE LIGHT」と小さな案内看板が出ていた。
中にはいると窓には、カーテンが引かれ、入り口のドアにも光が漏れる箇所は新聞紙が貼られていた。
照明はプレイヤーが演奏する場所をサイドから照らすスポットと
客のうしろから正面を照らすスポットの2本。
タイトルの「IN THE LIGHT」はレッド・ツェッペリンの曲名から来ている。
これも準備にあたるふたりの会話から生まれる。
どんな音楽ルーツを経てきたか、
それはプレイヤーとしてだけではない。
音楽ファンとしてどんな音楽を聴いてきたか。
それは生き方、生活の仕方を語ること。
各自オリジナル曲の中、1曲のみカバー曲が入る。
そこにも音楽観が垣間見える。
オリジナル曲も含めそれらは彼らのほんの一部だ。
すべてを現しているわけではない。
数ある開拓されてきたさまざまな音楽手法を試したり、
同じ手法を繰り返したり。
ギター1本と自らの身体を使い。
浜松といえど寒い夜訪れた観客も
各自ほんの一部を持ち出して会場に赴く。
そして同じ時間を過ごす。
中西こでんのユニットアルバムが2月に出るようだ。