space-Kで演劇集団浜松キッド「成仏しろよ!」を観た

カテゴリー │演劇

11月18日(日)14時~
演劇集団浜松キッド「成仏しろよ!」

作・演出の石牧孟さんと以前話をした時、
どんな芝居が好き?という質問に
「コメディー」という答えが返ってきた。

第44回公演という
長い歴史を持つ演劇集団浜松キッドであるが、
石牧さんが作・演出を担当するのはまだ数作目ではないだろうか。

集団が今まで続けて来た作風ととてもマッチしている。
だから役者たちも演じやすそうで
りきむことなく、
いわゆる楽しんで演技しているように見える。

それが観客もリラックスさせ、
自然と笑いも生む。
そのように戯曲が書かれているから
観客は笑うのだ。

主人公が引っ越してきたアパートには
成仏できない幽霊がいて、
主人公にしか見えない。
この辺りは“鉄板”の状況設定。
だから観客は安心して、次の展開に進められる。
引っ越し早々、困る主人公に
幽霊から、成仏を手伝ってほしい、という目的が提示される。
主人公は成仏すれば、部屋から出て行くので、
手伝わざるを得ない。
その目的に従って芝居は展開する。

次々に登場する人たちは
誰もが個性的である。
気弱なゆえにいろいろなことがうまくいかない酒好きな隣の住人。
ガス会社に勤めながら霊視ができる装着器具を開発している大阪弁の男。
ギャンブル大好きな上に酒はうわばみな商魂たくましい霊媒師の女。

幽霊が成仏できない理由が
主人公の思いともつながり
成仏するという目的を達するのだが、
その理由が少々気恥しい。
特に演劇をやっている人にとっては
であるが。

space-Kで演劇集団浜松キッド「成仏しろよ!」を観た



同じカテゴリー(演劇)の記事

 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
space-Kで演劇集団浜松キッド「成仏しろよ!」を観た
    コメント(0)