もちつきと忘年会

カテゴリー │こんなことあった

きのう30日はからっかぜさんのもちつきにおじゃまし、夜はフィールドの忘年会。




 

シネマe~raで「瞳の奥の秘密」を観た

カテゴリー │映画

26日(日)12時20分~
館内で手に取ったチラシには大きく
「本年度アカデミー賞最優秀外国語映画賞受賞」とある。
「アルゼンチン・アカデミー賞13部門受賞」ともある。
まあ、だから観に来た。
来年1月3日が期限のシネマe~raの会員カードのスタンプも8個の満枠となった。
過去にあった出来事を小説化しようとする男がかつての上司であった女検事の元を訪ねるところから映画は始まる。
現在は違う環境にいるふたりの今と過去をある種重みをもって丹念に追う。
それは時間を追うごとに重みは増していき、クライマックスで今と過去が結び付く。
それはサスペンスでもあり、1組の男と女の25年をかけた愛の物語でもあった。
1人は既婚であるが。




 

僕がそっと見る夢

カテゴリー │段ボール箱より



















僕がそっと見る夢

天使、夢、幸せ、猿、馬鹿

僕がいつも寝床で見る夢は
隣に共に寝る人がいようがいまいが
社会保険が僕を保障していようがいまいが
明日、勤めに出かける場所があろうがあるまいが
天使、夢、幸せ、猿、AND馬鹿

僕がいつもひとりで見る夢は
天使が僕を救い、夢を夢見、幸せであるように望み、人間はしょせん猿だと開き直り、やっぱり馬鹿でいようと思う

僕が外のベンチで見る夢は
親が子どもを甘やかせようが、知らず知らずに緑が伐採されてようが、化学製品が燃やされようが、オゾン層に穴が開こうが、遠くの国で人が死のうが

僕が外のベンチで見る夢は
やっぱりそれは天使、夢、幸せ、猿、そして馬鹿

僕は気持ちのいい家の布団で眠っているかのようにここで眠る



これも20年以上前の東京にいる学生の頃の詩。
次回の詩は「世の中にはラブソングが一杯でそれ故にだらしない2人」です。
写真は天使のわっか。


 

実践!演技ワークショップ「あなたも役者だ!」があった

カテゴリー │演劇

19日(日)10時~19時 浜松開誠館高校アリーナ
8人の演出家と34人の参加者により、
8月の劇作セミナーで生まれた3本の作品
「くつろぎの時間」作・大桑千佳
「TAXI」作・狐野利典
「個人情報公開法」作・加藤みどり
を1日でつくりあげ、発表。
オレは進行役をやった。
予想どおり相当面白い企画だったと思う。
自主公演がすべて終わり、各劇団から参加者が集まった。
複数の高校演劇部からも参加者が集まった。
広報浜松、チラシ、HPなどから一般の参加者が集まった。
浜松を中心に活動する演出家8人が一同に会した。
つまり高校の体育館というひとつの空間で同時進行で8つの演劇作品がつくられている。
しかも同じ台本を複数のグループが扱うので比較する楽しみもある。
これが来年1月23日のファイナルイベントにリレーされる。
フェスティバルの表彰式とかが行われるのだが、そのイベントでいくつかの作品を発表する予定。


カフェテリアの自販機ではチェルシー(飲み物)が売り切れだった。


















みんなが芝居をつくっている時、時間があるオレは「校庭と浜松城と青空と」というテーマで写真を撮る。



 

ミュージカル・ドラマ「いとしのクレメンタイン」を観た

カテゴリー │演劇

18日(土)14時~ 静岡文化芸術大学 講堂
1500円の2階自由席で観劇。
台本・演出 伊豫田静弘 (NHKの元エグゼクティブディレクターなのだそうだ)
美術  朝倉摂  (演劇界・映画界で超有名美術家。蜷川幸雄のシェイクスピア作品などを手掛けている)
公演以外にも別の日に特別公開講座として朝倉摂氏と演劇評論家の扇田昭彦氏との対談の企画もあった。
(平日夜のため、仕事で行けなかった)
この公演は大学の10周年記念企画として催されている。
文化政策課をもつ同大学の大学生たちにプロの公演の制作とはこのようなものだというのを知らしめる実地訓練の意図もある。
新聞記事によると、1年生から大学院生まで53人がアシスタントを務め、プロの演出家や舞台監督とともに舞台作りにあたったとある。
ということはこの公演の主な目的は学生たちの教育にある。
プロの仕事を彼らに見せるのが目的である。
そしてチケットを売り観客を呼ぶという行為を体験するのである。
どうしてこんなややこしい感想になったのかというと、いかにも公演自体の内容が古めかしい気がしたからだ。
プログラムのコメントにも、この『いとしのクレメンタイン』はおじさんの世界だ、などという言葉があったりする。
歌のうまいふたりの俳優(田中利花・戸井勝海)が歌う曲は
「センチメンタル・ジャーニー」
「ケセラセラ」
「ハートブレイクホテル」
「ジャンバラヤ」
「ダニーボーイ」
「テネシーワルツ」
「リリーマルレーン」
「私の青空」
そして
「いとしのクレメンタイン」
など。
思った。
これは作者が好きで得意な世界なのだ。
学生たちが好きで訴えたい世界というよりも。
これはこの公演の企画意図からして当然ながら仕方がない。
学習が主な目的なのだから。
僕はどういうスタンスで観ればいいのかよくわからないまま、達者な生バンドをバックに歌われるいい曲たちを堪能していた。
この作品は誰かがどうしても作りたい理由があったのだろうか。
有料入場者である僕にとってそこが大事だ。
いい曲を聴いたということでももちろんいいのだが。











 

路上演劇祭の実行委員会ほか

カテゴリー │演劇

17日19時30分~
来年5月21日(土)に予定している路上演劇祭JAPAN in 浜松2011の年内最後の実行委員会。
何組かの参加希望者の問い合わせが来ているようだ。
ワークショップも含め、徐々に形ができてくるだろう。
来年1月29日(土)14時に旧松菱前に集合して、次回開催場所のロケハン。
街中みんなでうろうろした後、お茶しながら、打ち合わせ。
実行委員も随時募集しているので、興味ある方はぜひ!!

明日は文芸大で14時からミュージカル・ドラマ「いとしのクレメンタイン」を観る。

あさっては浜松開誠館高校アリーナで10時から実践!演技ワークショップ「あなたも役者だ!」





 

PAF「宿題」・浪漫座「花束とシャンパンと」を観た

カテゴリー │演劇

12日(日)16時~ クリエート浜松ホール
子ども環境劇団PAFとシニア劇団浪漫座の公演。
子どもが演劇をやるということはどういうことだろうか。
55歳以上の方々が演劇をやるということはどういうことだろうか。
そんなことを考えた。

きのうは三上寛行けなかった。


写真はクリエートの1階にこんなコーナーがあった。




 

あしたはからころと三上寛

カテゴリー │思うこと

あした11日は14時から磐田市南みくり公民館でからころの集まりがある。

夜19時30分から浜松市伝馬町のロックバールクレチアで三上寛LIVEがある。
前売2500円 当日3000円(ドリンク代別)




 

静岡芸術劇場でSPAC「しんしゃく源氏物語」を観た

カテゴリー │演劇

5日(日)14時~
静岡芸術劇場
例のごとく11時30分浜松発無料バスに乗って行った。
今回SPAC秋のシーズン2010で浜松から出た無料バスは3回利用したことになる。
「世界は踊る」「わが街」「しんしゃく源氏物語」の3本。
確実にへビィユーザーのオレ。
へビィローテンションはAKB48(まったく関係なし)
作 榊原政常
演出 原田一樹

以前男性俳優ばかりの「しんしゃく源氏物語」をSPACにて上演したことがあるそうだ。
今回は同じ演出家による女性俳優ばかりによる同じ作品。
本来は女性ばかりで演じられる作品なのだろう。
源氏物語の中の「末摘花」を高校教師であった榊原政常が顧問の高校演劇部のコンクールのために書き下ろした戯曲。
昭和25年の東京都高等学校演劇コンクールで入賞した作品だそうである。
「末摘花」は源氏物語では異色の章である。
容姿は美しいとは言えず、和歌のセンスもなく、(但し、琴はうまい)そのうえ家は落ちぶれ、お付きの者も次々と去る姫君「末摘花」。
頼るべき光源氏もやって来ない。
ただただ源氏の到来を待ちわびる。
源氏物語にはまったく明るくないが、以前、歌舞伎座で歌舞伎版「末摘花」を観た。
今の勘三郎が勘九郎の頃で、末摘花をやり、光源氏は玉三郎がやった。
勘九郎自身が琴を実際演奏し、そのいじらしさに多くの客が涙を流し、見つめていた。
今演劇作品は光源氏は舞台には出て来ない。
待ちわびる女たちの集団劇である。
オープニングにはプラターズの「オンリーユー」が流れ、ラストはパーシースレッジの「男が女を愛する時」が流れた。
人を思う話であることをあらわしている。
おちぶれるひとりぼっちの貴族、末摘花。
仕えるひとたち。少将、宰相、侍従、右近、左近。
もちろん今の時代とは違う。
が、そこに通じて流れるものはあるはずだ。
今日は「富士の日」だった。
バスで静岡に向かい富士山が大きくなっていく中、雲ひとつない青空であることに気がついた。
グランシップの前でバスを降りると眼前に富士山がそびえていた。
静岡芸術劇場に入ると窓から富士山が見えた。
この場所には何回か来ているが、「富士山を見たなあ」というのは初めてだ。

グランシップ前から富士山




















窓から富士山









 

いわた表現の会からころ第7回公演「だいじょうぶ」

カテゴリー │からころ

お知らせです。
来年4月9日(土)
いわた表現の会からころの第7回公演があります。
場所は磐田市アミューズ豊田ゆやホールです。
14時開演(13時30分開場)
入場無料
テーマは「だいじょうぶ」(漢字、カタカナになるかもしれません。今後話し合いで決めます)
ですが、他は何も決まっていません。
誰が出るのか。
何をするのか。
ただし、準備はしています。
僕自身は「宇宙人と家出」の話の台本を考えています。

ちょっとからころに興味がある、という方もご連絡お待ちしています。
初心者の方も大歓迎。
『みんなでつくりあげていく』ことがからころのモットーです。

「からころ」とは 
◎唐揚げとコロッケ
◎カラダとココロ
◎カラコロと(乙女が下駄で)走るような軽やかさ
です。

次回の練習は12月11日(土)磐田市南みくり公民館です。
部屋は行けば、入口のボードに書いてあります。
午後2時から6時までは10人くらいのメンバーが何かやっています。
基本的には毎月第2土曜日午後2時~6時。
ただし、本番に向け、練習スケジュールは組みます。
会費は年会費2,000円。
公演会費として、月1,000円×5か月位(練習期間)
衣装代等別途かかる場合もあります。

精一杯やりますが、無理をしないのもからころのモットーです。


もちろんお客様として観に来てくださる方も大歓迎!

連絡先は
 tetora@kyj.biglobe.ne.jp 寺田(僕)

よろしくお願いします。


写真は第6回公演「開」のラストです。

全員で「開!」
開きました。





 

演劇この3本

カテゴリー │静岡県西部演劇連絡会会報原稿

いろいろな人に、印象に残る演劇の話を聞きたくなった。
演劇と言っても種類は様々だし、例えば西部演劇連絡会のメンバーを見渡してみても好みは違うだろうし、観てきた演劇も違うことだろう。
自身の演劇経験にしても、近頃でこそ、それぞれの公演を拝見させて頂くこともあるが、過去の作品は演劇の宿命、秘蔵のビデオをお借りするくらいしか、どのようなものだったのか、知ることはできない。
演劇を始めることになった作品。
人生を変えた作品。感動してみんなにふれまわった作品。
大事な人と観に行った作品。
今でも語り草になった作品。
など。
観る側として、演じる側として、『演劇この3本』。

大学を卒業して浜松に戻ってきて入った劇団、『劇団踊ら木偶』で『想稿銀河鉄道の夜』が上演された。
今のイオン市野の南に昔、ハッピーという温浴施設があり、隣にプールがあった。
営業は夏場のみであり、それ以外は使用されてなかったので、休館時期に公演場所として借り受けた。
舞台、客席を作り込み、劇場でない場所が劇場となった。
週末3週に渡り、計10回公演した(内2回は追加公演)。
楽日のバラシも大変で、終わったときくらいはパーッと飲みたいと思ったが、小さい缶ビール1本飲んだだけだった。
遅くまでバラシをやり、ヘトヘトで家に帰った。
寝て起きて月曜日の仕事。
演劇とは大変なものだと思った。
タイトル内の想とは名古屋で主に活動する北村想のことである。
宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』を元に北村想が書いた戯曲。
賢治の詩を読み、物語を読み、戯曲を読んだ。
学んだことは多い。
ただ、その時はよくわからなかった。
今なお「そうだったのか」と思い当たったりする。
劇団を辞め、何年か後に北村想率いるプロジェクトナビ(今はない)の何稿目か(数度書きなおして公演している)の『想稿銀河鉄道の夜』を、昔の劇団仲間を含んだ何人かで名古屋まで観に行った。
観劇後、近くの喫茶店で話をした。
何人かで芝居を観に行くことはあるが、唯一の経験かもしれない。
一緒に観に行った全員が同じ気持ちだったことは。
年令も性別も仕事も違い、普段ならそんなに話は合わないのだが、この時ばかりは違った。

その後、演劇をやっていなかった頃、新聞広告で劇団青い鳥の芹川藍氏と演劇評論家の扇田昭彦氏の対談が開かれることを知った。
それは後に行われる「自己発見表現講座」というワークショップのプレイベントであり、当日チラシにて知った僕は迷わずワークショップに申し込んだ。
その講座の集大成としての発表は想定されていなかった。
ひと月に2回のスケジュールをこなしていく予定だったのが、急遽ホールで観客を呼んで公演するということになったことで、講座は公演のための準備に費やされることになった。
タイトルは『OMOU』。
ほとんどの者が初舞台。
中には過去演劇をやっていた者や今人形劇をやっている者もいた。
台本は芹川氏が用意したものが多いが、劇団青い鳥の集団創作の精神を生かした芝居つくりの過程だったと思う。
『なんでやねん』というコーナーがあり、それぞれ、なんでやねんと思うことを順番に出てきて言う。
それに採用された僕のセリフ。
寺田「なんで夜中にせんべいを食べたくなる時にかぎって、せんべいらしきものが何もないんだろう。なん でやね~ん」
そして、今でも磐田表現の会からころとして、毎年公演は打たれている。
来年4月9日土曜日にゆやホールで」第7回公演がある。
タイトルは『だいじょうぶ』です。

『OMOU』の公演後、昔の仲間と劇団を立ち上げることになる。
名前をつけようと案を出した。
以下にあげる。
ナパーム象、ウォータールーム、ネイビーファクトリー、天然発行体、メトロ旅団、モノタイプ、カオス、ジョン・ブル、メイド・イン・シアター、チャンネル、アジアン・フィート、夕日列車、ハモニカ前線、オルガン前線、アンテナ、ライスパン、百貨装置、プリズム装置、ヒノマルショップ、パノラマ私団・・・。私が考えたこれらは全く賛同を得ず、他の者が提案した「ハッブル・ディープ・フィールド」からみんなで話し合った結果、簡単にして「フィールド」となった。
ちなみに「ハッブル・ディープ・フィールド」とは地球周回軌道をまわる高精度の望遠鏡で撮影された画像。光でみられる最も遠い宇宙の姿である。
もちろん簡単にしたら、元の意味はまったく痕跡は残らない。
僕も当時の資料を見て、その時以来、思いだした。
旗揚げは『なだらかに世は明けて』という作品を公演した。
僕は台本を書き、バーテンダーマンという役を演じた。
バーテンダーではない。
小型のカウンターのみならず、酒やグラスも体に装着した男なのだ。
そんな男が街に出れば、その場所がたちどころにバーとなる。
人と道具が合体したら、の発想から考えた。
手がつるはしの男なら、つるはしマン。
工事現場で力を発揮する。
スーパーマン、ウルトラマン、キン肉マン、スパイダーマン・・・らと比べヒーローにしてはちっぽけのようだが、やはりヒーローだと思う。
街角で腰に装着したカウンターに人を招き入れ、酒を飲ませ、少し話をし、勘定を頂き、結果、救う。
家にそのカウンターは転がっている。
それを装着し、街に出る勇気もつもりもないが。

またどなたか、『演劇この3本』教えてください。

                了 


以上、静岡県西部演劇連絡会会報12月5日号の僕の執筆原稿です。
明日、19時から連絡会会合ががあります。

その前に静岡へ『しんしゃく源氏物語』を観に行きます。