ミュージカル・ドラマ「いとしのクレメンタイン」を観た

カテゴリー │演劇

18日(土)14時~ 静岡文化芸術大学 講堂
1500円の2階自由席で観劇。
台本・演出 伊豫田静弘 (NHKの元エグゼクティブディレクターなのだそうだ)
美術  朝倉摂  (演劇界・映画界で超有名美術家。蜷川幸雄のシェイクスピア作品などを手掛けている)
公演以外にも別の日に特別公開講座として朝倉摂氏と演劇評論家の扇田昭彦氏との対談の企画もあった。
(平日夜のため、仕事で行けなかった)
この公演は大学の10周年記念企画として催されている。
文化政策課をもつ同大学の大学生たちにプロの公演の制作とはこのようなものだというのを知らしめる実地訓練の意図もある。
新聞記事によると、1年生から大学院生まで53人がアシスタントを務め、プロの演出家や舞台監督とともに舞台作りにあたったとある。
ということはこの公演の主な目的は学生たちの教育にある。
プロの仕事を彼らに見せるのが目的である。
そしてチケットを売り観客を呼ぶという行為を体験するのである。
どうしてこんなややこしい感想になったのかというと、いかにも公演自体の内容が古めかしい気がしたからだ。
プログラムのコメントにも、この『いとしのクレメンタイン』はおじさんの世界だ、などという言葉があったりする。
歌のうまいふたりの俳優(田中利花・戸井勝海)が歌う曲は
「センチメンタル・ジャーニー」
「ケセラセラ」
「ハートブレイクホテル」
「ジャンバラヤ」
「ダニーボーイ」
「テネシーワルツ」
「リリーマルレーン」
「私の青空」
そして
「いとしのクレメンタイン」
など。
思った。
これは作者が好きで得意な世界なのだ。
学生たちが好きで訴えたい世界というよりも。
これはこの公演の企画意図からして当然ながら仕方がない。
学習が主な目的なのだから。
僕はどういうスタンスで観ればいいのかよくわからないまま、達者な生バンドをバックに歌われるいい曲たちを堪能していた。
この作品は誰かがどうしても作りたい理由があったのだろうか。
有料入場者である僕にとってそこが大事だ。
いい曲を聴いたということでももちろんいいのだが。

ミュージカル・ドラマ「いとしのクレメンタイン」を観た








同じカテゴリー(演劇)の記事

 
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ミュージカル・ドラマ「いとしのクレメンタイン」を観た
    コメント(0)