ゆやホールで劇団うりんこ「いきもの生き方図鑑」を観た

カテゴリー │演劇

27日(日)14時~ アミューズ豊田ゆやホール
名古屋を本拠とする劇団うりんこの公演。
小学生4人が理科室でのそうじの時間、
―リサがトカゲになる日ー
という副題の通り、それぞれトカゲに、カマキリに、ダンゴ虫に、カメに変身する。
そして、変身したものたちの生き方を自ら体験することで、自らの生き方を見つめる。
とはいえ、突然そのようなものたちに変身することが実際あったら、どんな風になるだろう。
というのは、すんなり変身して、すんなり受け入れ、すんなり元に戻るような気がするので、
大人目線では4人のみで演じられる世界が、「ああ、もう少し」、と期待せずにはいられない。

からころの集まりで西貝公民館でチラシを見つけて、「行こう」と思った芝居でした。
会場はほとんどが親子連れでしたが。
子どもたちがどう反応するか面白かった。
子どもはわからないことは親に聞く。
カマキリに変身した男の子が大きな猫に襲われた時、
子ども「ねえ、これ怪獣?」
その親「ねこ」
子ども「ねこ怪獣?」
入場時はさみこまれていたチラシにアンパンマンの公演のチラシが入っていて、とつぜん「アンパンマン!」と叫ぶ。
カマキリに変身すると泣き叫び、親により外に連れ出される。

でも子どもはいい。
終わると素直に「ああ面白かった」と口々に言う。
だから児童劇は子どもに向けて作らざるをえなくなるのだ。
「ああ面白かったと言わせるために。
それも潔いのかも。
劇団うりんこは全国の主に子どもたちに向け芝居をつくり続けている。








 

浜松写真連絡協議会会員写真展に行った

カテゴリー │いろいろ見た

26日(土)クリエート浜松ギャラリー32
はままつ演劇・人形劇フェスティバル、路上演劇祭でお世話になっている
浜松写真連絡協議会の写真展に行った。
それぞれのモチーフ
それぞれの視点がある。
いろんな場所。
いろんな人。
いろんな動物。
いろんな物。
交替で受付等勤められていると思われるが、会長の丸井さん他いらっしゃった写真家のひとたちと《路上談議》。
3階で行われていた会場をあとにし、エスカレーターを下に降りると、
19日いっしょだったふたりが。
また《路上談議》。




 

路上演劇祭 僕の感想少し

カテゴリー │路上演劇祭

僕の中では、場所が《有楽街》に決まった時、思ったのは《立体》でした。
平面の縦横はもとより、ビルの上、路地のすみずみまでアメーバのように《演劇》はかけめぐり・・・。
街自体が舞台みたいな。
自分自身は常に余裕がないような気がして、ずっと空を見上げてないような気がしていました。
でもようやくフィナーレで、
(最後の演者である里見のぞみさんがメイン会場のふれあい広場をはなれ、せまいところに移動するにあたり、
「ああ、最後、せまいところに行ってしまうなあ」と演技を見ていたのですが)
フィナーレを迎え、出演者たちを呼び上げ、巴勢里さんの詩が読みあげられ、その時、らのやさんのかかげられる長い棒の先を見上げ、その先の商店街の人たちが店の中から見つめる眼たちを見つけ、「商店街のみなさんありがとう」のフィナーレの言葉につながりました。
ああ、やっぱり立体だったなあ、とようやく気がついた次第です。
でも間に合ってよかった。
思い起こしてみると、どう考えても、街中をかけめぐっていたのです。

写真は劇団タルオルム。
大阪から参加してくださった劇団です。




 

有楽街で行われた路上演劇祭の感想を3つ

カテゴリー │路上演劇祭

いくつか僕のメールに感想が送られてきた。
そのうち3つを紹介。

「天気にも恵まれ新しい顔ぶれと、バラエティに富んだ見応えのある路上演劇祭になりましたね。
伝えたいこおはそれぞれ違うところがまた飽きさせないよい企画だと思います。
毎年見ていると、段々と浸透していくさまがわかって面白いです(笑)」

「いろいろ楽しめてワクワクしたよ。まさに、見慣れた街の見慣れないドキドキ。
みんな写真や動画撮ってるから触発されて写真パチパチ。
もっと見ることに集中すればよかった。
沢山見たから、記憶と写真の整理中。里見さんの写真が多すぎる。
それだけ興奮したのかな。
みんなが撮りたい気持ちがよくわかる」

「成功した大きな要因は天候に恵まれたこと。
雨、強風だったら観客も減り、演技者も影響を受けただろうから、空に感謝しなくちゃ。
前回と比べると、観客も観るだけでなく戸惑いながらも一緒に楽しんでいた。
路上だから自由で開放的で街と演技者と観客の一体感があって・・・。
と、路上演劇祭って知らなかったと知人に聞かれたので、話したけど半分も伝わらなかったと思う。
あの場の空気を体感しなければどんなに感想をのべてもわからないだろうな。」

感想ありがとう!!

写真はお客さんたち







 

路上演劇祭JAPANイン浜松2012

カテゴリー │路上演劇祭

19日(土)有楽街で路上演劇祭JAPANイン浜松で行われた。
晴れてよかった。

写真はジソーキッズ(PA席付近から)




 

TOHOシネマズで中島みゆきLIVE「歌旅」劇場版を観た

カテゴリー │映画

13日(日)17時50分~
TOHOシネマズ浜松。
公式ホームページのイントロダクションにこうある

「LIVE歌旅劇場版
2007年に全32公演
約10万人を動員した80年大ヒットの
「糸」、「ご機嫌如何」から
「宙船」や「一期一会」、「地上の星」、「ファイト!」まで
ヒットソングで構成されたLIVE「歌旅」を今回5,1chサラウンドで再生されて劇場公開」

ドラマだなあ
役者だなあ
絶対演じている
歌っていると言うよりも
でも歌うも演じるも似てるかなあ
生きるも似てるかなあ

※明日19日は浜松有楽街で13時から路上演劇祭です。
よろしくお願いします。 
早く寝よう。






 

12日、多文化公演の練習と路上実行委員会

カテゴリー │路上演劇祭

12日土曜日。
午前中、有楽街へ。
チラシを拡大コピーしたポスターを3枚貼る。
有楽街のまん中あたりにある果物屋さんマルキへ行き、落花生とバナナを購入。
チャンプルーで13時から多文化公演の打ち合わせおよび練習。
青少年の家で、18時から最後の実行委員会。
1週間後は路上演劇祭本番だ。

写真はマルキさん。
この向かい辺りが主会場となる。





 

6日、世田谷路上演劇祭に再び行った

カテゴリー │路上演劇祭

上野から千歳烏山。
昼飯まだだったので、中華料理屋で食事。
西友でお茶とガムを買い、会場である烏山区民センター前へ。
2009年の浜松路上演劇祭に参加したセロ・ウアチパという劇団の「アメニモマケズ」を観ていた最中に雨が降る。
アドリブで「雨にも負けず」などと言いながら続けていたが、次第に降りは激しくなり、観客たちは屋根があるところに散り散りになり、演者たちも演技途中でいったん休止。
その日、つくばで竜巻が発生したという話を聞いた。
浜松でもひょうが降ったという話を聞いた。
幸い、小降りになり、芝居は再開され無事終了。
続いては浜松から馳せ参じ参加の里見のぞみさん。
演目は「どこに柱をたてようか?」
今週19日に行われる浜松の路上演劇祭のメーリングリストにも書いたが、
(以下)
のぞみさんの作品は「どこに柱をたてようか?」という演目で、柱を立てようとするが立てれない女性という役を演じた、かなりリアリスティックな作品だったかと思います。
たまたま広場に迷い込んできてしまったかのような女性に目を奪われます。
彼女にとって柱を立てることは人生のすべてのようで、といっても立てるのは壊れた傘なのですが、目を奪われてしまった観客たちはただただ彼女のなす行為を見守ります。
千歳烏山の広場はいろいろな人が混じり合っています。
もちろん演劇祭関係者。
駅前の商店街にも面し、通り過ぎる人も多い。
区民センターに出入りする人もいるだろう。
日がな1日たむろっている人。
そして、鳩。
そんな多様な空間を凌駕していました。
のぞみさんの演技前後に大雨が降ったのも偶然ではないような気がします。
(以上)
演技後、まさにひょうが降ってきた。
その後、なんと雨は止み、ラストの演劇公演が行われ、閉会のアナウンス、閉会ファンファーレで閉幕。
実行委員長のアナウンスが少し面白かった。
「え~。今年の路上は・・・ひょうですね。私も生まれて初めてでした」
2日間に渡る路上演劇祭は、ひょうにとって変わられた。
なんてことはないだろうが。
各地、激しい気象の1日だったが、千歳烏山→東京(電車)、東京→浜松(バス)、浜松→家(自転車)は滞りなく。
家まで自転車なので、雨具がなく心配だったが、杞憂に終わった。

写真は「どこに柱を立てようか?」




 

国立科学博物館で「インカ帝国展」を見た

カテゴリー │いろいろ見た

6日は泊まった南千住から上野へ出て、国立博物館へ。
あくまで思いつき。
マチュピチュ発見100年「インカ帝国展」へ行った。
オレ、インカ帝国にそんなに興味あったっけ?
前日昼はタイ料理。
夜はインド料理。
この日の昼は中国料理。
そして、インカ帝国展。
日本はなんてインターナショナルなんだ。
前日観た芝居で登場した「イカ王国」を思い出した。
そのあと、国立博物館の常設展を見て歩いたら、ずいぶん時間を使ってしまった。
常設展、上から下までいろいろありすぎ。
日本館と地球館にわかれていて、それぞれの項目だけ上げる。
日本館~自然をみる技、日本人と自然、日本列島の生い立ち、生き物たちの日本列島、日本列島の素顔
地球館~地球の多様な生き物たち、科学と技術の歩み、大地を駆ける生命、地球環境の変動と生物の進化、宇宙・物質・法則
オレも駆け足で観過ぎ。
でもまたなんか行きたい。
もうひとつ行きたいとこ
「動物園」
上野動物園があるが、外で、「パンダ見る人はこっち、見ない人はこっち」と受付が違うようだった。
動物園には行かなかったが。
上野を出て、前日も行った千歳烏山に向かう。





 

ザ・スズナリで渡辺源四郎商店「跳べ!原子力ロボむつ」を観た

カテゴリー │演劇

5日、千歳烏山から下北沢へ出て、小劇場有名劇場のザ・スズナリへ。
渡辺源四郎商店は青森市に拠点を持つ劇団。
原子力ロボむつ、とは、原子力船むつ、から来ている。
原子力船むつは日本初の原子力船としてつくられ、1974年、試験運航中に放射能漏れを起こし、廃炉となった船。
日本初の放射能漏れ事故としても知られる。
もちろん2012年の今、それを題材に芝居にされるのは、福島原発の放射能漏れ事故による。
SFちっくと漫画ちっくとゆるさと萌えと地方ネタいう衣をまといながら、どっぷり社会派。
こんな複雑な混じり合いは観ている僕にも複雑な化学反応を起こす。
どのような心境で観ればいいのか、測りかねる。
これは僕の心、感情の居どころの問題なのだが、頭で観る部分と感情で観る部分で戦いを起こすのだ。
結果、なんか複雑な気分を伴い、劇場を出ることになる。
話としては、核廃棄物の無害化するのに10万年かかることにヒントを得て、
とある町(南むつ町)の町長(エイスケ)が自らを冷凍保存化して(これはSFの古典的モチーフ。ある意味ベタとも言える)、
見届けるという話だ。
その過程で、アメリカは滅び、日本とリンゴ王国が戦争をしていて、
さらに時は過ぎ、イカ王国が君臨し、
氷河期が訪れ、生きている人が2人+エイスケだけとなり、
エイスケ以外人類が滅び、
という絶望的な未来を描く。
リンゴ王国では科学者たちにより廃棄物を永久処理するという「原子力ロボむつ」が開発された。
人類の未来であったはずなのだが、実は武器として使用され、破滅をも表している。
冒頭でも触れたように、このSFちっくな話でのロボの存在は原子船むつや福島原発と同意語だ。
そんな題材をあくまで
SFちっくと漫画チックとゆるさと萌えと地方ネタであらわす。
開演前にもあいさつをした作・演出の畑沢聖悟さんが開演後にも登場し発する。
「グッズをお買い上げ頂いた方に、双子のお手伝いロボット1号、2号から名前を呼ばせて頂きます」
1号、2号は、セリフのユニゾンが美しい秋葉原的萌えキャラだ。
キャラクターのフィギアもあった。
この距離感がよかったのか、そうでもなかったのか、まだはかりかねている。




 

千歳烏山で行われた路上演劇祭JAPANへ行った

カテゴリー │路上演劇祭

5日(土)世田谷区の千歳烏山の区民センター前広場で行われた路上演劇祭JAPAN2012に行く。
浜松では3日から5日まで、浜松まつり。
ちと思った。
浜松まつりはいったいどれくらいの人がワッペンを買って参加するのだろうか。
参加する人は町ごとにワッペンを購入し、法被に取り付ける。
法被を着た人が増えれば増えるほど、まつりは壮観になる。
でもどこまで行っても参加する人もいれば参加しない人もいる。
そんな最中、浜松を離れるということは喧騒を離れることになる。
それは例え東京という通常なら浜松と比べ喧騒という言葉が当てはまる場所だったとしても。
昼ごろ東京駅に着き、千歳烏山に行き、見かけたタイ料理屋で昼飯を食べ、路上演劇祭の会場へ行く。
毎年このGWの時期に行われ、今年は12回目。
僕は昨年に続き、観に来た。
浜松での路上演劇祭と第1回は同じ年に行われたルーツを持つ。
世田谷は以来毎年行われている。
浜松は8年ぶりに2009年に行われ、2010、2011、2012年の今年に至る。
15時から下北沢で演劇を見る予定を入れていたので、いたのは1時間余り。
お世話になっている成沢さんや平野さんにあいさつし、いくつか演目を観る。

写真は燃やし座の「ナミダモヤシ」
茶の間と神話が錯綜していた。






 

シネマe~raで「ベニスに死す」を観た

カテゴリー │映画

5月1日、静岡文芸大での自転車演劇はまわりを観客がとりかこむ感じだったので、目の前で演じられる演技だけでなく、観客もよく見えた。
そこには知った顔も多く見受けられ、観劇後は、何人かと話す機会に恵まれた。
その後、いくつか路上演劇祭関係のやりとりをしようとしたが、相手が不在等で不発。
昼飯を兼ね、ZAZAの地下の喫茶店に。
というのも16時30分からシネマい~らで上映される映画「ベニスに死す」を観ようと思っていたからだ。
トーマス・マン原作、ルキーノ・ヴィスコンティ監督の1971年の作品。
大学時代、高田馬場にあった朝までやっている映画館で観たことがある。
流れるマーラー交響曲第5番嬰ハ短調~第4楽章(アダージェット)<パンフから抜き書きしました>が強烈で、映像と伴い、脳裏に残っている。
というと大げさだが、何本か観た深夜だったと思うので、疲労と眠気も相まって、焼きついたのかもしれない。
だから、それ以来、マーラーときくと、この曲である。
(というより、他の曲まで広げる興味があまりないのが真実だが)
それ以来、あらためて観て、
演出が細かいなあ~
美しいイタリア ベニスに対し、いかにも不機嫌で疲れた様子で船に乗り、やってくる老作曲である主人公。
そんな導入で、観ている僕はやられてしまう。
不機嫌で疲れた様子は作曲家の過去に理由を持つが、映画ではその理由を示す回想と夢想で示される。
あとは作曲家が静養のため過ごすベニスの高級ホテルでひとりの少年を見かけ、心を奪われ、その少年を見続ける、言ってみれば、そんな映画。
映画というのは<話はいらない>という気もした。






 

静岡文芸大構内でイタリアの自転車演劇「旅」を観た

カテゴリー │演劇

5月1日(火)12時10分~13時
この時間帯は会場である静岡文芸大で当日行われている講義時間に寄る。
つまり講義と講義の間、昼休みの時間に行われた。
そのため、わざわざ劇を観に訪れた人の他、多くの学生も観ていた。
それが、結果として、まるでギリシアの円形劇場にいるかのような空間をもたらした。
(もちろんギリシアの円形劇場よく知らないので不確かだが)
外であることを最大限に使ったのは移動手段の効果的な使用だ。
エレベーター、車、自転車。
そして、風船が使われたがこれは気球を思わせる。
これで、船でも使えば、陸海空、完全制覇だ。
フェルナンド・ペソアという詩人の詩が物語をいざなうので、言葉がわからぬ僕にすべての意味が伝わるわけではない。
ごく象徴的な言葉だけ、日本語であらわされるが。
でも楽器と小道具と動きで、観ているものを魅了する。
そして、実際に場所を移動し、タイトル通り、僕たちは「旅」に同行することになる。








 

わらび座ミュージカル「おもひでぽろぽろ」を観た

カテゴリー │演劇

4月30日(祝)、15時~アクトシティ浜松大ホール
前回のブログ投稿のとおり、入場が遅れてしまった。
スタジオジブリの同名のアニメ映画を原作とする。
「おもひでぽろぽろ(高畑勲監督」はラピュタやナウシカとちがい(こちらは宮崎駿監督だが)、スケールはあくまで主人公であるタエコの個人史による。
小学5年生の私と今を旅する話だ。
そのあたりの元々作品がもっているスケール感がいろいろな条件がマッチしないと観客にうまく伝わらないかも。
17時ころ終了後、再び、たけぶんインフォラウンジへ。
なんだかんだ最後の20時近くまでいて帰宅。




 

「世界の演出」スタディミーティングに参加した

カテゴリー │演劇

4月30日(祝)13時~21時(出入り自由)
岸井大輔氏と羽鳥嘉郎氏の連名で、受付すると手渡されるペーパーにこうある。

教師とか政治家とか、現実を「演出」していると見なせる人は多い。
彼らと舞台芸術家が対話すると、演劇にとってよいことがあるのではないか、と考えた。
で、月1回の公開勉強会を持つことにした。
毎月6人の事例紹介者が登場し、勉強会以前に「世界の演出」といテーマから連想する事例を5つあげる。
参加者は6人×5つの事例すべてに目を通し、できるだけ体験、鑑賞してからの来場が要求される。
会場では特に大きなイベントは起きず、事例の紹介もせず、8時間ほど、事例紹介者と話したり、まちを歩いたりする。
この勉強会を10年くらい続け、「世界の選出」という概念を形成したい。

今回の浜松は第3回目。
受け付け、第1会場はたけし文化センターインフォラウンジ。
13時ちょうどくらいに参加すると、いきなり、ZAZAで行われているらしい、「家康君そっくりコンテスト」を見に行こうということになっていた。
で、いきなり移動だった。
といっても全員でいくわけにはいかない。
フリースペースであるインフォラウンジの留守番はいるし、追ってやってくる人もいると思われるので、何人かは残る。
みんなが歩いてぞろぞろ向かう中、途中退席予定の僕は単身自転車で向かいながら思う。
今日はこういう会なのだ。
向かうと、コンテストは佳境で、受賞者の発表が行われようとしていた。
優勝者はクリエート浜松向かいの肉屋さん(店内で食べられる)に勤めているそうである(翌日の新聞より)
戻ると事例紹介者の大岡淳氏がしゃべりだし、主に岸井氏が応対する。
僕は聞く。
一方時間も気にする。
15時開演のアクト大ホールで行われるわらび座のミュージカル「おもひでぽろぽろ」のチケットを購入していたからだ。
話は白熱していた。
15時は過ぎた。
途中で退席することもできたが、話を聞こうと思った。
中断されたのは、ある出来事による。
同じく15時くらいから行われるという噂が流れていた里見のぞみさんのパフォーマンスの開始予定時間を過ぎていたからだ。
里見氏がドアの外でアピールしていた。
ひとえに私たちに気付かせるために。
「15時とうに過ぎているぞ」と。
里見氏のパフォーマンスは岸井氏の事例のひとつだった。
「パゴーマンスが行われるらしいぞ」と。
インフォラウンジのある万年橋ビルのすぐそば、ガード下でパフォーマンスは行われる。
「ごめん。僕はここで」
と、15時過ぎたが、僕はアクトへ自転車で向かう。
何が起きるかわからないことを選ぼうかとも考えていたが、遅ればせながら、僕の予定通り途中退席させてもらった。

写真は家康君とそっくりさん