磐田市民文化会館で劇団たんぽぽ「ゆずり葉の季節(はる)」を観た。

カテゴリー │演劇

2月17日(土)15時~
11時からサザンクロスで砂山劇場があり、
その後、磐田へ。

劇団たんぽぽの公演を観るのは小学生の時以来だ。
小学2年までいた浜松市立和田小学校では
近くに劇団たんぽぽの専用劇場があったので、
学校から歩いて観に行った。

引っ越しで、小学3年から同じ市内の飯田小学校へ転校してからは
学校の講堂へ公演に来たのを観た記憶がある。
小学6年まで毎年来ていたのか、そのあたりは覚えていない。
話の内容よりも覚えているのは
「た~んぽぽ、た~んぽぽ、みん~な~の~たん~ぽ~ぽ♪」
とうテーマソングなのだが。

劇団たんぽぽは、1946年長野県篠ノ井で児童劇団として発足し、
1953年に浜松市に移った。
以来、浜松を拠点に全国で公演を続けている。

今回の作品はいわゆる児童劇ではない。
小学校低学年以下の方はご遠慮ください、とある。
児童劇=劇団たんぽぽというのは
ずいぶんと古いイメージなのだろう。
そのイメージにしばられて
観に行かないという事があるとしたらもったいない。

立案者に医療法人社団心 小野宏志さんと言う方の名が明記されている。
どのような方なのか調べてみたら、
浜松市にある坂の上ファミリークリニックの理事長さんのようだった。
作品化された経緯は知らないが、
なるほどと思った。

家で看取る、という事をテーマにしている。
患者さん本人、家族、医療機関、親類縁者、
それぞれの立場でどのように感じ、どのように対処するか、
とても的確に描かれているように思った。

もちろん、
看取りにあたっても
人それぞれ違う。
家族状況も違う。
医療機関も違う。
感じ方も違う。

演劇にするためには
それらの中から
ひとつの設定を選ばなければならない。

医療従事者は
多くの患者さんと出会い、
その家族と出会い、
経過を経験し、
それらの中から、
「ひとつのモデル」を知っている。
そんな気がした。

お医者さんだったら、
告知をするとき、
家族はどのような反応を示すのか。
本人に告知をするのかしないのか。
入院するか通院するか。

介護従事者なら、
家族の状況や
家の状況、
病状の経過により
どのような変化を示すか。

それらの経験が、
たくさんの実例の中から
掘り出されるのが決まっていた彫刻のように
きれいに掘り出されていたように思った。

目新しいものではない。
創造的というのとも違う。
必要なものだけが舞台上にあがっていた。

おばあちゃんも息子である父も嫁である母も
中学入学を控えた小6の孫も未婚の娘も
訪問医療の医師もケアマネージャーも
病院のスタッフも入院患者も
何十年ぶりに会う弟も。

観客は、
僕をはじめそれぞれ状況は違うが
誰もがあり得る我がこととして受け止め、
舞台上で行われている演劇を観る。
これは演劇が持つ大きな力だと思った。
ひとつのサンプルを提示するのである。

僕の席の近くの人が
「ケアマネージャーのやり方、うちと同じ」
と隣の人にしゃべっていた。
現場を知る人も納得の説得力だったのだろう。

エンディングで歌った曲は
オリジナル曲なのだろうか。
「タンポポの歌」は歌われなかった。
仕方ないか。

磐田市民文化会館で劇団たんぽぽ「ゆずり葉の季節(はる)」を観た。



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