浜松市勤労会館Uホールで「はままつ演劇オムニバス」を観た その4

カテゴリー │演劇

20日(日) はままつ演劇オムニバス。
4本目はKinomi Produce 「夢十夜」より 第一夜、第七夜、第三夜

夏目漱石没後100年に寄せて、とある。
夏目漱石の小説「夢十夜」は10篇の不思議な夢の世界を描いた作品。
すべて「こんな夢を見た」という書き出しから始まる。
その内、3編を朗読。

朗読者は見野文昭さん。
劇作や演出時に使用する近江木の実の名で、ご本人が構成・演出をしている。
出演者がもう一人いて、熊谷文都さん。
冒頭や、朗読の合い間に登場し、
朗読者と短いやりとりをする。

第一夜、第七夜、第三夜と続くが、
順番に沿って進まない理由がわかった。

最後に読まれた第三夜は、こう始まる。

こんな夢を見た。
六つになる子供を背負ってる。
たしかに自分の子供である。
~。

以下続くが、展開は明るいものではない。
最後、背負う子は石にように重くなる。

読み終わり、それまでと同様、共演者は舞台袖から現れる。
朗読者は、短いやりとりの後、
第三夜の父子のように、背負う。

重いかどうかは本人でないとわからないが、
決して、石のような重さではなく、
実際の6歳を前にした子供の重さだろう。

ちなみに朗読者と共演者は実際の父子である。
また、子は来年小学校に入学する年だという。

もうひとつ演出効果が加わる。
ぶっとびアートという二人組が朗読に合わせ、
「動く影絵」をスクリーンに映し出す。

影絵で小説の内容に合った、
庭や森や雨などを表現する。
また、朗読者自身の影も活用したりして、
舞台作品として、成立させる。

浜松市勤労会館Uホールで「はままつ演劇オムニバス」を観た その4


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