たけし文化センターでの岸井大輔「浜松喪失報告会」に行った。

カテゴリー │路上演劇祭

14日(月)19時~。
仕事帰りで、19時半頃になる。
旧文泉堂で期間限定で行われたたけぶんが入野のビルに移動して、行くのは初めて。
施設名称はたけし文化センターARSNOVA(アルス・ノヴァ)というそうだ。
ARSNOVAとはラテン語で英語で言うと、NEW ARTだそうだ。

以下HPより

「たけし文化センターARSNOVAは浜松市西区入野町でNPO法人クリエイティブ レッツが新たに始めた障害者福祉施設ARSNOVAに設置された文化芸術施設です。
個人保有の文化の発信拠点・コミュニティスペースとして常設されています。」

路上演劇祭で行われた岸井大輔氏の15日間のワークショップ「浜松喪失」の報告会が名目。
いろいろな人がいた。
最初は岸井氏のつらつらとした話で始まった。
徐々に「浜松」ことを語り合うことになった。
いろいろな人がいろいろな立場から浜松のことを語った。
普段浜松のことを語ることはない。
だからあまり好きもきらいもなかった。
でも語り始めるとなぜか熱くなった。
何だろう。
出身をみんなに聞いたら、浜松人の方が少なかった。
でもその時はみんな浜松にいた。
東京や埼玉で生まれた人も、16歳から1年間ボリビアに留学していた人も、生物調査でブラジル入りしていた人も、ロンドンに行っていた人も、南米各地で演じていた人も、2010年6月14日の夜は浜松にいた。
大学生も大学院生も酒造メーカーのデザイナーも現代美術家も演劇家も・・・も・・・もいつものように浜松にいた。
そして、浜松を語った。
そんな一夜のあとにはカメルーン戦があった。
23時の開始ちょっと前に家に着き、テレビをつけ、ビールを飲み、飯を食べながら、さあキックオフ。
・・・。
前半の本田の得点シーン見逃した。
眠ってしまって。
起きたら、後半始まっていた。
1-0で日本が勝っていることはわかった。
本田が点を取ったことは何となくわかった。
松井に代わって岡崎が投入される。
その後は・・・。
眠ってしまった。
起きたら、試合は終わっていた。
選手たちはグランドの外に出て、喜び合っていた。
岡ちゃんとか勝利者インタビュー・・・。
眠たいのは変わりなく、
気分がいいまま、眠りにつく。
明日も仕事なので早く起きなきゃと思いながら、目覚ましがセットされているかを手さぐりで確認しながら。
よかった。気がついて。目覚ましセットされてなかった。
これが生きる本能か。
今やワールドカップ時にしか買わないサッカー本であるが、ガイド本を買いこみ、今年はNHK他地上波の放送が多いなと喜びながら(衛星放送入ってない)、会社ではカメルーン戦見るぞと言い放ち、たけぶんへは行くけど23時には絶対間に合うぞと気合入っているにもかかわらず、得点シーンも勝利の瞬間も見逃すのに、のにのに、「目覚ましセット大丈夫かな?」は泥のような眠気の中、ちらと思いつく。
これは自慢していい。
だから生きていける。
そして、いつものように朝が来る。
目覚める。
日本が海外のサッカーワールドカップで初めて勝った日の日本での朝が来る。
スポーツ紙も一般紙も朝のワイドショーもニュースもそのニュースは大きくとりあげられるだろう。
きのうのニュースはそのことしかなかったかのように。
でもほんとうはかわらずいろいろなことがあったのであるが。

このワークショップのミソは受講した人がその後何をやるかにあると実は思っている。
そして、今日ももちろんワークショップの延長であった。

写真は僕が1日のみ参加した岸井氏のワークショップより
戦前より残る静銀浜松支店を模した肴町の乾物屋さんのビル。
さすが頑丈そうだ。
たけし文化センターでの岸井大輔「浜松喪失報告会」に行った。







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