アンヴィル!夢を諦めない男たちを観た

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デビュー30年、主要メンバーは50歳を迎えたヘビメタバンド「アンヴィル」。デビューから数年は音楽的にも注目され、輝かしいスーパーバンドとしての未来が待っているはずだった。
ところが、残念ながら、あまり売れなかった。
現在まで13枚のアルバムは出しているが、音楽だけでは生活ができなく、食品会社などに勤めながら、バンド活動も続けている。
デビュー時とメンバーも何人かはいれかわり、腐れ縁のボーカル・ギターとドラムのふたりがバンドを支え、今だ、売れる日を夢見ている。
ヨーロッパツアーに出ても客は入らず、ギャラももらえない状態。
起死回生と昔の仲間のプロデューサーに声をかけると、今の音を気に入ってくれて、新しいアルバムを作ろうという話に。
ただしスタジオで製作するのに200万円の金がいる。
彼らには200万円という金はすぐに用意できない。
・・・。
とてもまじめな内容のドキュメントだと思った。
観る前はもっとはちゃめちゃな感じかと思ったが、まっとうで共感できる男たちの人生を綴っていた。
ドキュメントとは生きているままをそのまま写し取ったものではない。
カメラを持ち込む側の演出はもちろん、撮られる側の演技も生じる。
想像するにパフォーマーである彼らの映し出される姿は誇張もあるだろう。
メンバー通し、もめたりすることとか。
最後、日本のライブイベントに呼ばれて、満員の観客の中で演奏をし、ハッピーエンド的になるが、それが彼らの成功かといわれるとなんか首をかしげるところもある。
と、ここまで書いてきて気がついたが、僕も演劇とかやっている性格上、同じ表現する人として、たとえば、彼らの音楽について考えてしまうのだ。
サウンドはいいといわれていて、なぜ売れなかったのか。
今の彼らの音楽はどうなのか。
彼らの希望通り、今後売れるかどうかわからない。
この映画から伝わってくるのは、"夢を諦めないことの素晴らしさ"ではない。
夢を見続けることの儚(はかな)さ。
おお。今、"はかなさ"を変換して気がついた。"はかない"とは"儚い"と書くのだ。にんべんに夢。
夢とはハカナイものなのか。
そして、人間だけが夢を見る。
もしかすると愚かなものかもしれないが、やはり素晴らしいとも言えるのか。
なんかよくわからない文章になったが、観たすぐには気がつかなかったようなことが、少し反芻していると違う考えが浮かぶものだ。
やはりこの映画は夢を諦めないことの素晴らしさを言いたかったのだ。
夢って何だろう。


今日、シネマイ~ラの会員の更新をして記念のティッシュボックスをもらった。
5日(金)の夜、観た。

アンヴィル!夢を諦めない男たちを観た














小三治とか杉本彩とか写ってます。


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