シネマe~raで「クロッシング」を見た

カテゴリー │映画

18日(日)10時~。
美しい映画だった、というと語弊があるだろうか。
降り注ぐ雨。壮大な朝焼け。はるか彼方まで見渡せるかのような星空。
父子がサッカーに興じる姿。思春期の入口に入るか入らないかの年令の男の子と女の子の自転車の二人乗り。
北朝鮮の父と母、男の子ひとりの普通の家族が離れ離れになっていく様を、この映画では現実におこっていることとして、描いている。
多くの脱北者に取材を重ね、ストリートチルドレンの様子、強制収容所をリアルに再現し、4年の歳月をかけ作り上げたそうである。
「神様は豊かな南だけにあり、北にはないのか」
というような家族の幸せのために脱北した父のセリフがあるが、南の側から制作した映画であるので、これが真実であると、断言はしない。
ただ、この映画に流れるただただ悲しい現実は観ている者の心にせまってくる。
そんな中で人々は懸命に生きる。
画面の中でひどいことをする人物たちもそれぞれを懸命に生きているのである。
そして、上記の美しい映像はより登場人物の悲しさを浮き彫りにする。
ただひとつ雨がそれらを洗い流してくれるのである。
チラシからの抜粋であるが、「クロッシング」は2002年、脱北者25名がスペイン領事館に駆け込んで韓国亡命に成功した事件をモチーフに極秘裏に製作され、2008年政権交代後の韓国で公開された、とある。

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