浜松市勤労会館Uホールで「はままつ演劇オムニバス」を観た その1

カテゴリー │演劇

20日(日)15時~

前日夜は中学校のクラス会があった。
昨年も久しぶりのクラス会が同時期にあったのだが、
翌日、「P」という作品で参加したはままつ演劇オムニバスの公演日だったため、
参加しなかった。

自宅の留守電に同窓生から案内があったのだが、
連絡先を告げるメッセージが途切れていたこともあり、
返信はしなかった。

公演のため行けないことも、
連絡先がわからないことも
連絡を入れなかったことの
言い訳にしかならない。

電話番号を調べ、連絡を入れ、
「ごめん。用事があって行けない」
と言えばいいことなのだ。

するべきことをしなかったことは、
後に残る。
ただ、少し時間が経てば、
まるでなかったことのように忘れてしまう。

翌年また、同様の連絡があるとは
まったく思っていなかった。

今年も不在だったため、留守電に連絡が入っていたが、
今年は返信をした。
そして、クラス会への参加を告げた。

偶然ではあるが、
翌日、はままつ演劇オムニバスの公演日であることは共通していた。

はままつ演劇オムニバスは
1日で複数の公演を観ることができる企画である。

1本目は劇団Tips「Piece of Fictions」。
創部3年の静岡大学浜松キャンパスの劇団。
一昨年前、遠鉄百貨店前で行われた路上演劇祭にも参加した。
その時は、創部されて間もなかったと記憶している。

図書館を舞台にし、並べられた本と人間との関係を描く。
人間というのは、図書館で借りる人ではなく、そこで働く人である。
本にはそれぞれ人格があり、本が嫌いな人には、人としての姿が見えるというのがこの芝居の趣向。
だから人としての本はしゃべり、動く。

ファンタジー小説なら、夢見がちな少女。
恋愛小説ならキザなイケメン。
歴史小説なら、胴着と袴を身に着けた古めかしい青年。
推理小説なら探偵の恰好。
それら人格は、ステレオタイプであるが、複雑にするとわかりにくくなる。

そして本が人格を持った姿を見ることができる本が嫌いな人と
見えない本が好きな人がいて、話は展開する。
話を推進する力は、本たちが自分たちを好きになってもらおうと
嫌いな人に対し、涙ぐましいアピールをする。

ファンタジーコメディと言っていい。
実はとても難しいジャンルだと思う。
笑いを得ることによりやっている者たちは満足を感じるのだから。
セリフのやりとりや動きにもテンポやタイミングが重要だ。
それでいてリアリティも必要だ。

今、テレビで「逃げるは恥だが役に立つ」を観ている。
話題になっているのは知っていたが、初めて頭から観る。

このテレビドラマは、ファンタジーではないが、
現実離れした設定をうまく活かし、コメディ的要素を作り出している。
でも決して荒唐無稽なのではなく、
どこかリアリティを感じるから、共感を得るのだろう。

そのドラマの果てに、ラストのポップチューンとダンスはにくいほど効果的だ。
もちろんこちらはプロの仕事。
とはいえ、アマチュアとは言え、入場料をいただく。
そのことを心得ることは意味のないことではない。

浜松市勤労会館Uホールで「はままつ演劇オムニバス」を観た その1


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