読んだ戯曲と書いた「ハレロヤ」

カテゴリー │

「署名人」
「真情あふるる軽薄さ」
「エレジー」
「タンゴ・冬の終わりに」
      以上、清水邦夫
「楽園の楽屋」
      芹川藍
「パレード旅団」
      鴻上尚史
「オセロー」
      シェイクスピア


23日、24日の土日に読んだ戯曲。

「ハレロヤ」という台本を書く合い間に読む。

息抜きなのか逃避なのか。

内輪の話が物語をつき進め、悲劇に至る「オセロー」に驚いた。

来週も「ハレロヤ」を書こう。

そして戯曲も読もう。(戯曲は小説と比べると短いので、読む時間を取りやすいよ)


 

マリナートから富士山

カテゴリー │写真

マリナートホールから。
清水駅から直結の連絡通路がある。
間にはぽっかり空き地がある。
通路はそれを避け、まわりこむように通っている。
空き地は何かに使われるのか!?







 

清水のマリナートホールで「演劇カタログ2013」を観た

カテゴリー │演劇

静岡市清水文化会館マリナートホール開館記念事業だそうだ。
静岡県内の劇団など12団体が2週にわたり土曜と日曜、1日4公演ないし5公演上演される。
僕は2月17日(日)に4公演を観た。

JR清水駅から徒歩3分。
駅から会場まで直結している。
近くには清水港。
河岸の市、まぐろ館というのがあり、そこには海産物売り場や飲食店が連なっている施設。
公演は13時30分から始まるので、その前にそこで昼飯を食べようと早めの電車に乗ってきた。
ネットで調べた店はすでに客が行列。
そこはやめて別の店に。
まぐろの2色丼(赤身とトロ)というのを食べたが、マグロの厚さが遠慮気味で漁師町の豪快さというのはなく、
結果、最後の4本目の芝居を観ている最中、腹がなることに。
お勘定を払う時、店員さんが他のテーブルに運んでいた天丼がボリュームがありそうで、少し後悔した。
値段を確認しなければと、店の外に出てからメニューを観たら、1000円もしくは1200円だった。
ちなみに2色丼は1000円。
今度は天丼にしようと、心に決める。
本当に来るのだろうか。
でもたぶん次来る時はほかの店でまぐろ関連を食べるだろう。
丼もんにするか、刺身定食にするか、海鮮丼にしちゃうか。
ほんとに来るのか俺よ。
どうでもいいけど、今日は演劇を観に来たのだ。
といいつつまだ時間があったので、しばし、海を観る。
漁船がつながれている。
舞阪港とはちがう。
遠洋か大きめの船。
そして、このあたりからは富士山がよく見える。
富士山も見る。
繰り返し言うが、今日は演劇を観に来た。

1本目が13時30分から
TPS附属研究所「この道はいつか来た道」。
別役実の作品で2人芝居。
電信柱とポリバケツと男女のホームレス2人の愛の物語。

2本目が15時から
朗演エトピリカ。
朗読を「演劇を観るように楽しんでもらえるステージに」を合言葉に活動しているそうだ。
佐野仁子さんが「牛若丸」を講談調に語る。
新間好子さんが藤沢周平「晩夏の夏」を色っぽく読む。
タミーさんが半村良「仙女勝山」を落語調にしゃべる。
すべて演出は佐野暁さん。
パンフにレッスン生募集とあり、個別レッスンと書かれている。
講談と落語はどちらも暗記して演じていた。
マンツーマンのレッスンがこの団体の表現のミソだと思った。

3本目が17時から劇団 昇心ハートブレイク「真夜中のドラゴンフライ」。
光の国の男と闇の国の女が互いの世界に憧れる。
そして、その間にはいる男(竜なのか)。
世界は大きいが終始イメージで語られるので何が起こったのかよくわからない。

4本目が18時30分から劇団 午後の自転「春をバカにするな」
観終わって、タイトルの意味が不明。
冒頭、オッと思わせる。
娘と爺の会話。
役者さんの発声もいい。
「上海の」「太平洋戦争の」「・・・」
ただ、その設定は芝居の内容とはほとんど関係がなかった。
唇を奪い合う話にその設定は必要だったのか?

前半2本が既成台本で、後半2本がオリジナル台本。
批評される時、オリジナル台本であること自体でハンデを背負っているとも言える。
でも、それを凌駕するしかないんだよね。
書こうとする限りは。

帰りに駅の表通りに出て黒はんぺんか何か買っていこうと考えていた。
だが、いっしょに帰るお連れができたことと、在来線で帰るので、浜松に着いたころの時間を考えて、
公演が終わると、どこにも寄らず、電車に乗る。

短めの芝居ですが4本も観れるのはとってもお得。
すべて初めて観る団体だったし。
ただし、すべてが長い芝居だと観疲れる。
そして、5本というのも結構疲れるかも。
土曜日は5本目が20時からである。

でも1日の中でもすべて観る人はそんなにいない。
多くはお目当ての公演を観るために来て、観終わると帰る。

受付、整理券の配布、客の出し入れなど、スタッフの皆さんにはとても感心した。
入口前の通路にはさまざまな公演のチラシが貼られていた。
参加劇団や各劇団に募って集めたのだろう。








 

長久手文化の家 風のホールで「劇王Ⅹ」を観た

カテゴリー │演劇

2月11日(祝)14時30分~
今年で10回目の劇王。
天下統一大会と銘打たれている。
歴代の劇王と各地区大会を勝ち抜いた地区代表、計16人が参加。
それぞれが20分以内の短編作品をひっさげて、ゲスト審査員や観客の投票により、チャンピオンを決める。
先ずは16人をA、B、C、Dの4プログラムに、4人ずつわかれ、それぞれのグループの勝者を決める。
勝ち上がった4人が決勝戦を戦う。
その決勝戦を観に行った。
審査員は
坂手洋二、わかぎゑふ、安住恭子、諏訪哲史 各氏

Aプログラム  第9代劇王   平塚直隆(オイスターズ)   「イオン」
Bプログラム  第4代劇王   柴幸男(ままごと)   「つくりばなし」
Cプログラム  九州地区代表   福田修志(F's company)    「ノイジー」
Dプログラム  劇帝(第5~8代劇王)   鹿目由紀(劇団あおきりみかん)   「上中下」

優勝者である「劇天」になったのは、柴幸男さん。

例年は2月の第1週の土日の2日間にわたり行われるが、
今年は出場者が多いので3日間、11日の祝日を交えた3連休に行われた。
5回目の劇王Ⅴから今年のⅩまで、6年連続で劇王に来ている。
日帰りで1日のみなので、予選・決勝とも観ているわけではないが、
初出場の福田さん以外の作者の作品はかつて観たことがある。
審査員の講評で、
「どれも面白いが、どれも未完成と言うか」
というような話があったが、
今までは、これ!という作品があったが、
今回は投票するのに困った。
でも困っただけに、迷わない前に、投票用紙にマルをつけた。
かつて観た劇王たちの作品はかつて観た時の印象が強く、その域を出ていない気がした。
初めて観た九州の作家の作品が新鮮に感じた。

実はそれと同じようなことを翌日の12日に感じた。
ピン芸人の王者決定戦「R1グランプリ」である。
スギちゃんやキンタロー。など、テレビでよく見たり、かつてのR1で見た芸人もいたが、
勝ち上がったのは露出の少ない芸人だった。
新鮮さが勝因であるが、よく見る芸人がいつもの域を出ていない印象だったのも、より新鮮に感じたのだと思う。
ただし、予選で感じた新鮮さを決勝である2本目をどう維持するかで、優勝者が決まった気がする。

劇王は観客の投票数では初参加の福田さんがトップだった。(2位とは1票差)
が、観客投票数の4倍ある審査委員の投票で、柴さんが勝った。
審査員が持ち点(観客数)のそれぞれへの振り分け方で勝者は決まるが、これもルールなので仕方がない。

作家にはそれぞれ特有の持ち味があるなあ、
でも、持ち味があるゆえ、今までの作品を越えるのは簡単なことではないなあ、
と感じた。





 

アクト大ホールで「浜松に華をお届け!奇跡のコラボレーション」を聴いた

カテゴリー │音楽

2月9日(土)18時~
エンジン01文化戦略会議 オープンカレッジ in 浜松(2月9日~11日)
の オープニングコンサート

先ずはクラシック
ヴァイオリンの川合郁子さん
ピアノの熊本マリさん
ソプラノの中丸三千繪さん
ピアノの仲道郁代さん
ピアノの安達朋博

続いて浜松の作曲家 尾崎宗吉と木下忠司の作品やご自分の歌
チェロの佐藤光さん
姿月あさとさん
白井貴子さん
倍賞千恵子さん
ギターの本田清巳さん
ピアノの小六禮次郎さん
コーラスのジュニアクワイア浜松

最後は出演者全員で
水戸黄門より「ああ人生に涙あり」


磐田でからころの定例会後にかけつける。
3日間、いろいろ講座やイベントがあるが、他は用事があったり、チケットが売り切れてたりで、行けず。





 

2月6日磐田市民文化会館で富良野GROUP「明日、悲別で」を観た

カテゴリー │演劇

19時開演。
1500人の開場がほとんど満席ということだった。
富良野GROUPとは2010年に閉塾した脚本家倉本聰氏を塾長とする俳優と脚本家を養成する富良野塾の卒業生を中心に、創作活動を行っている集団。
磐田市とは1990年に文化講演会を倉本氏を招いてからの関係で、今回9回目の公演になるそうである。

かつて炭坑の町であった悲別は20年前に閉山となり、若者たちの中には町を出て、福島の原発へ働きに行くものもあった。
彼らは約束する。
20年後の大晦日、閉山の日、地下300メートルに眠る先人たちが残した「希望」と言う名のタイムカプセルをさがしにいくということ。

そして、20年後。
実は現実とリンクしてくる。
悲別という地名は架空の町である。
かつてテレビドラマとしてはじまった「昨日、悲別にて」
富良野塾の演劇公演「今日、悲別にて」
そして、今回「明日、悲別にて」
2011年3月11日、震災があった。
福島原発の事故があった。
悲別を20年前に出た2人の男も地震と原発事故に遭遇した。

ここで描かれるのは大局に翻弄される者たちである。
劇中でアメイジング・グレイスという讃美歌が使われる。
この曲の作詞者はイギリスで奴隷商人をしていた乱暴で、奴隷たちに対しても冷酷な男でしたが、
ある時、船で大嵐に遭遇し、死に直面した時、「神さま助けてください」と叫び、
幸い命が助かって以来、母の残した聖書を読みはじめ、クリスチャンとなり、牧師となり、
この曲の歌詞を書きました。

Amazing  grace ! how sweet the sound
驚くほどの恵み なんというやさしい響きか

大局に翻弄される者たちは
石炭から石油へエネルギーが変わる中、閉山に追い込まれ、
あるものは過酷な炭鉱での労働の中、命を落とし、閉ざされた炭坑の地下深くに魂を置き去りにされ、
朝鮮から強制労働で連れて来られた者たち
アフリカから奴隷として連れて来られた者たち
いろいろな魂が現代である劇の舞台を突き刺す。
そして、今、悲別に住む者たち。

なぜ、アメイジング・グレイスに僕が詳しいのか?
それは僕もこの曲を劇中に使おうとして、少し調べたことがあったからです。
それは歌うという形で使うのですが、
この芝居を観た時、今も最中なのですが、戯曲のあらすじを書いていて、珍しく進み具合が
快調なのです。
だから、観劇しながら、偶然に驚いていました。
といってもあまりに有名すぎる曲なのですが。

開演前のロビーでは東北物産展が開かれ、遠州地区に住む被災地からの避難者の方々も招待されたそうです。

※写真に朝日をいれてみました。






 

1月20日はままつ演劇・人形劇フェスティバル2012ファイナルイベント

カテゴリー │演劇

アイミティ浜松での演劇・人形劇合同公演「邯鄲」を終え、クリエート浜松へ向かう。
車に便乗させてもらう。
ふれあい広場でファイナルイベントが行われる。
劇作ワークショップ→演技ワークショップを経て、4本の新作の発表。
浜松写真連絡協議会の表彰。
高校生選抜公演の表彰。(僕がプレゼンターをしました)
自主公演の表彰。
と続き、最後に
交流会。
公式のファイナルイベント式次第はこれで終り。
恒例のようになった有楽街の映里砂で打ち上げ。

翌日は月曜日。
仕事です。
でも会社の人も邯鄲を見に来てくれたので、少しは話をするかな。







 

演劇・人形劇合同公演「邯鄲」過去日誌(1月20日公演当日最終回)

カテゴリー │演劇

1月20日(日)本番当日
前日と同じく、アイミティ浜松に9時半集合。
この日は9時すぎに着いた。
会場であるホールではセット等手直しをしていたので、手伝う。
10時半からゲネプロがあるので、衣装に着替えたり準備。
きのうの反省から、朝から秘書の場面を繰り返す。
声に出して、イメージで、実際に体も動かして、舞台の現場で。

25人ほどの文芸大生(演出の大岡さんが教えられている)を前に、ゲネプロ(本番同様の設定で通し稽古をすること)。

そして、14時から本番。
いらしてくださった方々、ありがとうございました。
いっしょにつくられた方々、お世話になりました。
浜松市文化振興財団の方々、浜松写真連絡協議会の方々にはたいへんお世話になりました。

15時半近くに終了後、ロビーでお客さんにあいさつ、会場バラシ、着替え。
16時半からクリエート浜松のふれあい広場ではままつ演劇・人形劇フェスティバル2012のファイナルイベントがある。
時間あまりね~。
通常なら歩いていくところだが、オレはファイナルで使う荷物があったので、財団の方の車に便乗。
クリエートに向かう。

写真は演出の大岡淳氏。まるでコンダクター(指揮者)のようだが、演出とはそういうものだ。
ご提供は浜松写真連絡協議会の新野さんです。ありがとうございました。
実は、今回の「邯鄲」の稽古から本番に至るまで、記録写真を1枚も撮らなかった僕が無理を言ってお借りしました。
常に、デジカメはかばんに入れているのですが、まったく撮りませんでした。
撮る余裕がなかったといってもいいのかもしれません。
過去日誌も本番まで来ましたので、これで終了です。






 

演劇・人形劇合同公演「邯鄲」過去日誌(1月19日)

カテゴリー │演劇

WAO!!(とりあえず言ってみました)
何度やっても本番当日の朝は特別の気分。
公演本番前日なのですが、15時から公開リハがあるので、気分はまったく本番と一緒。
むしろ、その前に仕込みや、やってない全体の場面の確認などもあるので、より・・・。
もはや言葉で例えられない気分。
でも一方、爽快感もあるのも事実。
自宅を出る時間を計算して、朝やるべきことを確認する。
飯食うだとか、歯磨くだとか、風呂入るだとか、持ち物チェックだとか、
発声や体操もやったりする。
結局は出番の場面をイメージし、セリフを言ったりする。
一回では足りなくて、もう一回言ったりする。
ああ、真面目だなあ。
て言うことは不安でもあるんだなあ。
そりゃそうだ。
まだやってないんで不安はある。
セリフがなあ。
通しあまりやってないからなあ。
いかんいかん。
やるのは俺だ。
本番だと思うと身だしなみにも気合が入る。
なんだよ。
初デートかよ。
いつもは使わない洗顔クリームを泡立て入念に顔を洗う。
歯磨きも二回する。
乙女かよ。
キスでもするのかよ。
そうこうしているうちに自宅を出る時間になる。
9時半集合だが、9時には入れます。
ということだった。
俺は9時半ぎりぎりにアイミティ浜松に着いた。
車で10分くらいの距離なのに。
会場のホールに入ったらすでに大勢来ていて仕込みの真っ最中だった。
パンチシートは敷かれ、セットの机を覆う布を貼りこんでいた。
ずいぶん進んでいる様子だった。
WAO!!(心の中で)
俺、使えねえ。
急いで、仕込みに参加しました。

そして、仕込み完了後、やっていない段取りを確認。
昼休憩後、いきなり公開リハ~。
やべえ~。
結果は・・・直前の過ごし方を反省。
17時にホールをあとにして、18時から研修センターで公開リハの反省や打ち合わせ。
早めにおわり、帰宅。
大岡さんはこのあと、フェスの自主公演の審査会。
最優秀賞、やらまいか賞、主演男優賞、主演女優賞が決定する。

写真は語り部の文芸大生。
遊んでます。
遊ぶ役割です。
彼女の「どうもちかごろは・・・」のプロンプにとっても助けられました。
提供は浜松写真連絡協議会の新野さんです。





 

演劇・人形劇合同公演「邯鄲」過去日誌(1月16日~18日)

カテゴリー │演劇

1月16日(火)~18日(金) 19時~22時
研修交流センター
会場入りを前に追い込みの稽古。
次郎役は仕事の関係で、20時ころの参加になるので、それまでは小道具である折り紙や旗を製作。
僕はほとんど手伝いませんでした。
すみません。

写真は紳士1・2     (提供は浜松写真連絡協議会の新野さんです)



そして、医師1・2



















翌日19日(土)は会場であるアイミティ浜松へ9時30分集合。
15時からは公開リハ(有料500円)がある。


 

演劇・人形劇合同公演「邯鄲」過去日誌(1月14日)

カテゴリー │演劇

1月14日(祝)20時~
財団事務室ミーティングルーム。
次郎と踊り子1・2・3、次郎と秘書の場面。
踊り子の場面、振付が入る。
音楽はビージーズのステイン・アライブである。
サタディ・ナイト・フィーバーに使われていた曲である。
まさに往年のディスコサウンド。
それが、マリンバとパーカッションのみで再演されること自体、聴いていて幸せな気分になる。
演奏しているのはこちら、吉岡まゆみさん。(写真提供は浜松写真連絡協議会の新野さん)





 

演劇・人形劇合同公演「邯鄲」過去日誌(1月13日)

カテゴリー │演劇

1月13日(日)15時~
研修交流センター32
15時からは次郎と秘書、次郎と老国主の場面。
老国主役のSPACの奥野さんとは実は何度かお会いしている。
先ずは奥野さんの発案ではじまったSPAC主催のリーディングカフェ。
リーディングカフェとは、
奥野さんほかSPACの俳優と参加者たちが一緒に戯曲を読もうという企画。
静岡県内ほか各地、場所はカフェ、ギャラリー、教室の練習場など。
お茶を飲みながら、みんなで戯曲を読む。
戯曲は近くSPACが上演する演目である。
僕も今まで3回参加した。
磐田で2回。浜松で1回。
題材は磐田では「王女メデイア」「しんしゃく源氏物語」。
浜松では「オイディプス」。
いずれも奥野さんがナビゲーターだった。
そのほか、静岡芸術劇場に芝居を観に行った時や静岡文芸大学へイタリアの野外演劇を観に行った時、お会いした。
今回の邯鄲の稽古ではじめてお会いした昨年の27日の稽古の時、
「寺田さん、演出補をやられるんですか」
「いや~、僕も出るんです」
「へえ~」
というような会話。
この日も夜は浜松でリーディングカフェがあるため、稽古参加は18時まで。
19時からは全員参加。(休みの人もいる)
美術担当の劇団からっかぜの布施さんが奥さんとともに、制作中の舞台セットで使われる机の試作品を持参。
そのセットを使用して、稽古。

写真はSPAC奥野晃士さん。
本番に向け、まさに《上げてくる》さまは、すごいです。
リーディングカフェにご協力頂ける場所を募集しているそうです。
SPACの俳優といっしょに戯曲を読んでみる経験もいいもんですよ。
普段演劇をやっている人でも意外と声に出して読まない海外や日本の名作戯曲が題材になったりします。
僕自身も最初参加した「王女メデイア」というギリシャ悲劇をはじめて声に出しました。
(写真のご提供は浜松写真連絡協議会の新野さんです)








 

演劇・人形劇合同公演「邯鄲」過去日誌(1月12日)

カテゴリー │演劇

1月12日(土)19時~
研修交流センター32
昼間は14時から次郎と老国士の場面。
僕は17時まで磐田でからころの新年最初の集まり。
19時からは次郎と踊り子、次郎と秘書の場面。
稽古が始まる前、僕はある冊子を演出の大岡淳さんに見せる。
それがこれ。



黒テントという劇団の公演パンフレット。
実はこれは僕が観に行ったのではない。
以前いっしょに演劇をやっていた仲間に譲り受けたもの。
何年か前、
住んでいた浜松から愛知の豊田市に引っ越す際、僕は主に演劇関係の本を段ボールいっぱい譲り受けた。
その中に黒テント公演「鉄コン筋クリート」の公演パンフもあったのだ。
元々僕たちが所属していた劇団は、「黒テント」の公演を招聘し、浜松で上演していた。
上演場所を確保し、チケットをさばき、何日かの滞在する際はお世話をしたりする。
そこで、黒テントとのつながりができ、東京等で公演があると、そろって観に行ったりしたのである。
この公演が行われた1995年は僕は劇団をはなれていたので、観に行ってない。

「鉄コン筋クリート」は松本大洋作の漫画が原作である。
僕もビッグコミックスピリッツの連載で読んでいた。
黒テントがこの作品をやると、何かで(新聞とか)知った時、この作品やるのか、と驚いた記憶がある。
映画で実写化、という二ュースなら驚かなかったかもしれない。
現にのちに、アニメ化されている。(元が漫画なのでアニメ化は常套だ)

黒テントは名前の通り、結成以来、黒色のテントをトラックに積み込み、全国を巡り旅芝居をしていた。
テントを立てて、そこが劇場となる。
僕が観たのは浜松の鴨江観音でおこなった「三文オペラ」。
ただし、黒テント自体、テント芝居はこれが最後だった。
その後、浜松に招聘した時は、Uホールでやった。
片桐はいりさんも出演した「ハザマとスミちゃん」という作品だが、このツアーはホール芝居だった。
黒色のテントは老朽化もあり、処分されたそうだ。
時代の流れなのだろう。
時を経ると劇団員の年齢や立場も変わる。
メンバーも変わる。
若いメンバーも入る。
世の中も変わる。
観客も変わる。
演劇の状況も変わる。
「鉄コン筋クリート」を取り上げることも過渡期のチャレンジだったと思う。

この公演パンフは、年末、部屋の片付けをやっていた時、見つけた。
あるのは知っていたが、観た芝居ではなかったので、意識的にページをめくった覚えはない。
片付けは、不要なものは捨てようと言うコンセプトで行っていたので、
処分するかしないかの判断のために、ページをめくった。
◆松本大洋インタビュー
原作者のインタビューか。
どんな思いで、演劇化をとらえていたんだろう。
このあと、松本大洋は黒テントのために2本の戯曲を書くことになる。(1本は浜松の福祉会館で観た)
そのきっかけになった作品なのは確かだ。
そこで目に飛び込んだ知った名が・・・
インタビュー 大岡淳(商品劇場)
ほかの女性の方とともに名を連ねられていた。
ページをすすめると、役者の紹介のあとにスタッフの名があり、
【原作】松本大洋
【台本】大岡淳(商品劇場)/串田杢弥(大回転)/手塚とおる/佐藤信
とあった。
【演出協力】大岡淳
ともあった。
演出は黒テント代表者の佐藤信(まこと)さんである。
へえ~。
のちのページには
◆演劇からマンガへ
という大岡さんの文章もある。

僕は公演パンフを処分するのを止め、邯鄲の稽古のためのバッグにいれることを決める。
そして、演出者に見せることになる。
いわく、演劇の世界にどっぷり入り込むきっかけになった作品だそうである。
とある場所で、論争になったことで知り合い、後日「鉄コン筋クリートやるけど、手伝わない?」
と電話があり、パンフに名を連ねることになったそうだ。






 

「邯鄲」過去日誌(番外~ザ・シュープリームス)

カテゴリー │演劇




ザ・シュープリームスか、(誰がダイアナ・ロス?)

映画「ドリーム・ガールス」か、



「邯鄲」公演では、ザ・ビージーズの「ステイン アライブ」をバックに踊る。

演奏は吉岡まゆみさん。

※写真は浜松写真連絡協議会の新野さんより。


 

演劇・人形劇合同公演「邯鄲」過去日誌(1月11日)

カテゴリー │演劇

1月11日(金)19時~
研修交流センター31
全員参加。

すべて記憶で書いているので、時系列は間違えているところが多いと思う。
踊り子3体の人形がこの日出来上がってきたかどうかはさだかではないが、このあたりで人形を操作しながら稽古はじめたかなあ。

この人形はすごいと思う。
使えば使うほどおもしろい。
使う役者さんたちもそれを実感しているよう。

写真は踊り子1(赤)・2(黄)・3(青)の人形と演じる絡繰機会’Sの女優さんたち。
提供は浜松写真連絡協議会の新野さんです。




 

演劇・人形劇合同公演「邯鄲」過去日誌(1月8日)

カテゴリー │演劇

1月8日(火)20時~
秘書の場面の2回目の抜き稽古。
演出家と次郎と僕。
昨年の前回やった箇所のおさらいと、出番の後半部分をやる。
購入した黒電話と用意した帳簿を持参し、稽古で使用。
最後まで一通り行ったが、これから本番まで何度セリフを繰り返すことだろう。

ひさしぶりに役と「付き添う日々」を実感している。

写真は黒電話と帳簿。