@Kagiya Galleyでパフォーマンス「阿呆の一生(が)ある(域)」を観た

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3月24日(日)14時~

会場である@Kagiya Galleyは、浜松市中心街・ゆりの木通り沿いにあるKAGIYAビルの4階にある。
2012年に丸八不動産さんが築50年以上のこのビルを取得し、古いビルを再生するリノベーションに取り組んだという。
2階には写真家の岩木信吾さんがオーナーの本屋さんがある。
僕自身は以前地下にあったライブハウス、1階道路沿いの喫茶店には行ったことがあるが、リノベーションされてから、階段を上ったことはなかった。
ただし、ずいぶん前には、仕事で当時2階にあった広告代理店に毎月行っていた。
雨の日曜、南側の階段から上りながら、その頃のことを思い出した。
階段の様子は変わらない。
ただし、途中見える2階の本屋さんの景色はまったく違った。
「まさにリノベーション‥‥‥」

ギャラリーでは、「vol.5 アドニスの庭、窓の外の風景」が4月21日までの会期で開催されている。
その会場で、この日のパフォーマンスは行われた。
演じるのは曽布川祐さんと幸田穂奈美さん。

入場した時は開演時間の間近だったので、すでにお客さんが、
それぞれ思い思いの場で佇んでいた。
先ずやるべきは、居るべき場所を確保することで、
展示物を観るより優先される。

人が同じ場所に存在する時の面白さ。
ある一定の力に引っ張られるのを、しきりに抵抗したりする。

部屋の中央付近には、木や紙粘土で作られたミニチュアの“街”のようなオブジェが並んでいる。
辺りには不思議と人が居ず、始まるまでこれを観ていたりした。

開演時間になっても、少し時間が押すアナウンスがあったので、
入り口とは反対の西側にある窓から外を見ることにする。
4階から見える景色。
信号待ちをしている車のダッシュボードにはキャラクターの縫いぐるみが並んでいる。
他人の家の庭。
そういえば、展覧会のタイトルは「アドニスの庭、窓の外の風景」。

芥川龍之介の遺稿が原作とされているが、語られた言葉はオリジナルだった。
男の繰り言をスマホで対話していた女はしきりに理解しようとする。
座っていた椅子から立ち、男は同じ方向に回りながら語る。
軌道をそれることも、引き戻ることもない。
まわりを囲む観客たちの前を通り過ぎる。
椅子に戻り、座ったきり動かなくなった男。
あきれたように素に戻った女が会場から連れ出し、パフォーマンスは終わる。

曽布川さんによると、作品についての45枚の文章があり、それを戯曲と呼んでいるそうだ。
展示されているということだったが、早速他の方が読まれていて、
僕は、順番を待たずに会場を後にした。

途中、2階の本屋さんにも寄らせてもらった。

@Kagiya Galleyでパフォーマンス「阿呆の一生(が)ある(域)」を観た


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