PLATアートスペースで木ノ下歌舞伎「勧進帳」を観た

カテゴリー │演劇

22日(土)19時~

その日は浜松駅南口のサザンクロス商店街では大学生たちが主催するイベント
はままつハロウィンフェスティバルが行われていた。

PLATアートスペースで木ノ下歌舞伎「勧進帳」を観た

アクトサンクンプラザではクリエーターたちによる即売イベントが、
駅北口のキタラでは高校生たちのブラスバンド演奏が行われていた。
ジャズウイークでもある。

イベントラッシュは今週末も続く。
11月に入る来週末も続くだろう。
表現したい人たちが街にあふれだす。

そんな浜松街中を後にして、
車で豊橋へ向かう。

穂の国とよはし芸術劇場PLATアートスペースで行われる
木ノ下歌舞伎「勧進帳」を観るためである。

木ノ下歌舞伎は歌舞伎の演目を現代アレンジして上演する劇団である。
稽古の過程をアフタートークで語られたが、
まずは歌舞伎の映像を見て、
セリフを完コピすることから始めるそうだ。

今までの公演は現代アレンジと言っても、
セリフは元のままを使ったりしていたのだが、
今回は、セリフもすべて現代風に書き換えたそうだ。

「境界線を超える」
というのがひとつのテーゼであったようだ。
古典中の古典をを題材とする場合、
テーゼを設けることは、
大きな拠り所になる。

歌舞伎ファンの「歌舞伎の勧進帳では○○でしたが、この作品では・・・」等の質問に対し。

勧進帳は、兄頼朝に追われる身の義経率いる弁慶ほか一行が
安宅の関で、待ち受ける関守の富樫らとの通す通さないのやりとりを描く。

「境界線を越える」象徴がキャスティングに現れる。
弁慶を演じるのは巨体の外国人である。
関西在住の吉本興業所属の芸人(役者としても活動)ということだ。
関西弁でしゃべるだけで笑いが起きる。
そして、義経を演じるのは・・・。

パンフで紹介されていたが、
事前に読んでなかったので、
きれいな女性、
でもたまにしかしゃべらないが、声は男?
きれいな男性か?
とずっと考え続け、
判明したのは、
終盤、安宅関を無事通り抜けた義経が、客席を通り去る際、
後方の座席にいた僕の目の前を通り過ぎた時だ。

終演後読んだパンフには
性別適合手術、豊胸手術を受けたニューハーフであり女優、
と書いてあった。
目の前で見た義経は紛れもなく女性だった。
生まれながらの女性より女性らしい。

僕はこのように騙されたわけだが、
「境界線を越える」体験をした気がした。

PLATアートスペースで木ノ下歌舞伎「勧進帳」を観た


同じカテゴリー(演劇)の記事

 
この記事へのコメント
ハロウィンですね~。
私も週末は、友達の家でパーティー予定なので楽しみです!
Posted by まついゆうきまついゆうき at 2016年10月27日 21:50
コメントありがとうございます!
Posted by テトラテトラ at 2016年10月31日 06:36
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
PLATアートスペースで木ノ下歌舞伎「勧進帳」を観た
    コメント(2)