2019年12月18日20:41
穂の国とよはし芸術劇場PLATアートスペースでPLATプロデュース「荒れ野」を観た≫
カテゴリー │演劇
12月13日(金)19時~
演劇公演『荒れ野』は再演である。
しかも2年前の初演時とまったく同じ俳優による。
これはなかなか珍しいことらしい。
PLATという劇場によるプロデュース作品であり、
桑原裕子さん作・演出によるこの作品は
第5回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞、第70回読売文学賞 戯曲・シナリオ賞を受賞した。
そんな快挙を受けての再演であろうことは容易に想像できる。
僕もそんな外部的要因に押されて足を運んだことも確かだが、
豊橋市出身の俳優、PLATの初代芸術文化アドバイザー平田満さんと
奥様である井上加奈子さんによる企画プロデュース共同体、
アル☆カンパニーによる作品を一度観てみたかった。
アル☆カンパニーは、ホームページによると
劇団と言う形を問わず、
毎回劇作家、演出家、俳優が、創造的にコミュニケーションを重ね、
人間主体の演劇を目指す、
とある。
平田さんと井上さんはかつて
今は亡き、つかこうへいさんと一緒に演劇をしていた。
一緒に行っていたとは言え、
劇団名はつかこうへい事務所で
作・演出もつかさんである。
台本がなく稽古場で口立てでセリフが伝えられる
特徴的な手法で演劇作りが行われていた。
創作にとってはいい意味でのワンマンに近い
リーダーシップで一座を引っ張り、数々の名作を生み出した。
この時代の様子は
長谷川康夫さんが書いた
「つかこうへい正伝」にも記されている。
平田さんも井上さんも
つかさんとの演劇のみならず
ひとりの俳優として、
さまざまな役を演じられてきた。
2005年にアル☆カンパニーをご夫婦で立ち上げた。
1982年の劇団つかこうへい事務所の解散から20年以上が経つ。
ただし、ともに活動していたつかさんとの芝居が原点であることは
間違いないだろう。
まったくやり方は違ったとしても。
どんな思いで立ち上げたかはご夫婦のみぞ知る。
「荒れ野」はアル☆カンパニーの平田さん、井上さんの他、
青年座の増子倭文江さん、文学座の小林勝也さん、
桑原さん主宰のKAKUTAの多田香織さん、
そして、2年前の初演時俳優経験がなかったという
ミュージシャンである中尾論介さんの6名で演じられる。
僕はこんな演劇体験の背景が異なる方々の融合による
限られた人数によるアパートの一室を舞台にした一幕劇というのが、
この座組の魅力であったと思う。
僕は目の前で繰り広げられる演技を見ながら
そんな各自の背景を考えていた。
青年座と文学座ベテラン俳優たちの今、
つかこうへい事務所から時を経ての俳優たちの今、
KAKUTAという劇団に所属する俳優の今、
音楽と言う武器は持ちながらも経験の浅い演劇の舞台に立つ俳優の今、
そんな6名の今が融合する。
作者である桑原さんは、
もしかしたら主宰であるKAKUTAの公演ではこの作品は書かなかっただろう。
PLATやアル☆カンパニーからの依頼を受けて、
桑原さんは平田さんから
「今まで書いて来なかったようなものを書いてみない?」
とリクエストされたそうである。
また、女性に視点をあてた作品も希望されたそうである。
これはアル☆カンパニーが今まで男性に視点があたった作品が多かったことにもよる。
それぞれが、今までとちょっと違うことをやろうと試みたことが
新しい一面を切り開いたのではないだろうか。
といってもリクエストした方も
作家のこれまでの作品を知ったうえでのことなので、
決して無茶ぶりではない。
結果、従来の方法のみでは実現できない
組み合わせの俳優と
新たな視点の入った作品が生まれることになる。
信頼と冒険心が混じり合っている。
あ、観た感想はどうだったかって?
成り立ちに間違いがなければ、
そう間違えるものではない。
今いる場所は『荒れ野』なのだろうか?

演劇公演『荒れ野』は再演である。
しかも2年前の初演時とまったく同じ俳優による。
これはなかなか珍しいことらしい。
PLATという劇場によるプロデュース作品であり、
桑原裕子さん作・演出によるこの作品は
第5回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞、第70回読売文学賞 戯曲・シナリオ賞を受賞した。
そんな快挙を受けての再演であろうことは容易に想像できる。
僕もそんな外部的要因に押されて足を運んだことも確かだが、
豊橋市出身の俳優、PLATの初代芸術文化アドバイザー平田満さんと
奥様である井上加奈子さんによる企画プロデュース共同体、
アル☆カンパニーによる作品を一度観てみたかった。
アル☆カンパニーは、ホームページによると
劇団と言う形を問わず、
毎回劇作家、演出家、俳優が、創造的にコミュニケーションを重ね、
人間主体の演劇を目指す、
とある。
平田さんと井上さんはかつて
今は亡き、つかこうへいさんと一緒に演劇をしていた。
一緒に行っていたとは言え、
劇団名はつかこうへい事務所で
作・演出もつかさんである。
台本がなく稽古場で口立てでセリフが伝えられる
特徴的な手法で演劇作りが行われていた。
創作にとってはいい意味でのワンマンに近い
リーダーシップで一座を引っ張り、数々の名作を生み出した。
この時代の様子は
長谷川康夫さんが書いた
「つかこうへい正伝」にも記されている。
平田さんも井上さんも
つかさんとの演劇のみならず
ひとりの俳優として、
さまざまな役を演じられてきた。
2005年にアル☆カンパニーをご夫婦で立ち上げた。
1982年の劇団つかこうへい事務所の解散から20年以上が経つ。
ただし、ともに活動していたつかさんとの芝居が原点であることは
間違いないだろう。
まったくやり方は違ったとしても。
どんな思いで立ち上げたかはご夫婦のみぞ知る。
「荒れ野」はアル☆カンパニーの平田さん、井上さんの他、
青年座の増子倭文江さん、文学座の小林勝也さん、
桑原さん主宰のKAKUTAの多田香織さん、
そして、2年前の初演時俳優経験がなかったという
ミュージシャンである中尾論介さんの6名で演じられる。
僕はこんな演劇体験の背景が異なる方々の融合による
限られた人数によるアパートの一室を舞台にした一幕劇というのが、
この座組の魅力であったと思う。
僕は目の前で繰り広げられる演技を見ながら
そんな各自の背景を考えていた。
青年座と文学座ベテラン俳優たちの今、
つかこうへい事務所から時を経ての俳優たちの今、
KAKUTAという劇団に所属する俳優の今、
音楽と言う武器は持ちながらも経験の浅い演劇の舞台に立つ俳優の今、
そんな6名の今が融合する。
作者である桑原さんは、
もしかしたら主宰であるKAKUTAの公演ではこの作品は書かなかっただろう。
PLATやアル☆カンパニーからの依頼を受けて、
桑原さんは平田さんから
「今まで書いて来なかったようなものを書いてみない?」
とリクエストされたそうである。
また、女性に視点をあてた作品も希望されたそうである。
これはアル☆カンパニーが今まで男性に視点があたった作品が多かったことにもよる。
それぞれが、今までとちょっと違うことをやろうと試みたことが
新しい一面を切り開いたのではないだろうか。
といってもリクエストした方も
作家のこれまでの作品を知ったうえでのことなので、
決して無茶ぶりではない。
結果、従来の方法のみでは実現できない
組み合わせの俳優と
新たな視点の入った作品が生まれることになる。
信頼と冒険心が混じり合っている。
あ、観た感想はどうだったかって?
成り立ちに間違いがなければ、
そう間違えるものではない。
今いる場所は『荒れ野』なのだろうか?