笈田ヨシ×宮城聰 座談会

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「アヴィニョン演劇祭の60年~世界最大の演劇祭はこうして生まれた」の上映の後は、
SPAC芸術監督の宮城聰と俳優であり演出家の笈田ヨシの座談会があった。
前回のブログで「ピーター・ブルックの演劇的冒険~アフリカの100日」のところでも触れたその映像に写り、
活躍していたのが笈田ヨシである。

座談会の後につい最近、衛星放送で放映されたというヨシ氏のドキュメンタリー番組が上映された。
その情報と合わせ、《漂流俳優》 笈田ヨシ氏を紹介する。

《漂流俳優》とは笈田が1989年に出版した本のタイトルだが、
放送されたドキュメント番組でも象徴する言葉として使われていた。
ただ今、80歳の現役俳優である。

文学座に入団、退団。
劇団四季に入団。
三島由紀夫がオスカー・ワイルドの「サロメ」を演出する際、三島本人に似ているという理由で、
役に抜擢。
公演が終わった後も、水道橋のボディビルジムに一緒に通う。
ピーター・ブルックが世界中から役者を探している際、
紹介されてロンドンに。
その際、三島から贈られた手紙と作務衣を大切にとってある。
三島が死んだのは贈られた4日後ということだった。
以来、ピーター・ブルックのカンパニーを中心に活動。

僕はお名前を存じ上げていなかったが、
日本でも映画や舞台に出ているようだ。

ただ今、パリで一人住まい。
テレビ放送では子どものころからの夢だった大衆演劇に出演する様子を写す。
同じく夢だった歌舞伎の出演(コクーン歌舞伎)も決まっているそうである。

座談会では、ところどころに出てくる演技論が興味深かった。
聞いていて何度もうなずいた。


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この記事へのコメント
笈田ヨシさんの動画をユーチューブで観ました。

若い頃の彼がどうだったかを知りませんが、年老いた彼はかなり自由自在に自分を扱っていますね。
このような年のとりかたをしたいものですね。
Posted by 猪ボヘミアン at 2014年05月09日 20:38
ご本人いわく、文学座にいたころは、才能ないと言われ続けていたそうです。
だからこそ見えることがあると思います。
Posted by テトラテトラ at 2014年05月10日 22:30
なるほど、そうでしたか。

「だからこそ見えることがある」、そうですね、たいせつなことだろうと思います。
Posted by 猪ボヘミアン at 2014年05月11日 21:25
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    コメント(3)