2020年12月13日12:05
PLATでNoism Company Niigata「実験舞踊vol.2『春の祭典』/『FratresⅢ』を観た≫
カテゴリー │いろいろ見た
12月12日(土)16時~
穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール。
Noism0+Noism1+Noism2による公演。
「春の祭典」は1913年に作曲されたストラヴィンスキーのバレエ音楽。
Wikipedeaによると
「20世紀の近代音楽の傑作に挙げられ、
複雑なリズムのクラスター、
ポリフォニー、不協和音に満ちていて、・・・」
まあ、この紹介文だけでも僕にはすぐに理解できない。
が、雰囲気は伝わる。
モーリス・ベジャールやピナ・バウシュという
バレエに不案内の僕もよく名を知る振付家も
作品化している。
新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあの舞踊部門芸術監督であり、
Noismの芸術監督である演出振付の金森穣氏は17歳で渡欧し、
モーリス・ベジャールに師事し、創作を学んだ。
現在もべジャールやバウシュ作が上演されている「春の祭典」の作品化を躊躇していたが、
東京都交響楽団との共演企画をきっかけに手掛ける着想を得たということだ。
17歳で「春の祭典」に出会って以来、初めて。
その着想は当日配布されたリーフレットで明かされている。
“もし《春の祭典》を演奏するオーケストラが踊り出したら?”
楽譜を分析し、ダンサーに楽器を割り振り、小節ごとに振付を進めていった、そうだ。
僕は振付というものをまともにしたことがないので、
工程は想像するしかないが、
作曲家が楽器ごとにひとつずつ譜面にしていくのと同様の工程を踏んで、
振りを付けていく。
しかしながら、その記事を目にしたのは
観た後の話。
僕は観ている最中、
オーケストラなど思いも及ばず、
『分断』の二文字を頭に浮かべていた。
アメリカの大統領選挙の最中も
よく耳にした。
コロナ禍の今も
よく耳にする気がする。
舞台には男女のダンサーが混在し、
それぞれの性別の違いをを元にした
振り付けがなされる。
女性11名、男性9名。
男性の中には肌の色の異なる外国人のダンサーが何人か含まれている。
その小さな集まりは紛れもなく
今現在を時とする僕たちが生きるひとつの世界だろう。
「春の祭典」の音符が手足を含めた体の動き、振付に翻訳され、
僕は『孤独』『恐れ』『依存』『共闘』『分裂』『役割』
『勝利』『敗北』『融合』『差別』『排除』『叫び』などの文字を
次々と頭に浮かべていく。
「春の祭典」の他、2作品。
「Adagio Assai」
「FratresⅢ」
今回は
2020年6月に本拠地新潟で初演を予定していたが、
延期になった作品のここまでの創作を一つの形として
発表する、プレビュー公演という形を取っている。

穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール。
Noism0+Noism1+Noism2による公演。
「春の祭典」は1913年に作曲されたストラヴィンスキーのバレエ音楽。
Wikipedeaによると
「20世紀の近代音楽の傑作に挙げられ、
複雑なリズムのクラスター、
ポリフォニー、不協和音に満ちていて、・・・」
まあ、この紹介文だけでも僕にはすぐに理解できない。
が、雰囲気は伝わる。
モーリス・ベジャールやピナ・バウシュという
バレエに不案内の僕もよく名を知る振付家も
作品化している。
新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあの舞踊部門芸術監督であり、
Noismの芸術監督である演出振付の金森穣氏は17歳で渡欧し、
モーリス・ベジャールに師事し、創作を学んだ。
現在もべジャールやバウシュ作が上演されている「春の祭典」の作品化を躊躇していたが、
東京都交響楽団との共演企画をきっかけに手掛ける着想を得たということだ。
17歳で「春の祭典」に出会って以来、初めて。
その着想は当日配布されたリーフレットで明かされている。
“もし《春の祭典》を演奏するオーケストラが踊り出したら?”
楽譜を分析し、ダンサーに楽器を割り振り、小節ごとに振付を進めていった、そうだ。
僕は振付というものをまともにしたことがないので、
工程は想像するしかないが、
作曲家が楽器ごとにひとつずつ譜面にしていくのと同様の工程を踏んで、
振りを付けていく。
しかしながら、その記事を目にしたのは
観た後の話。
僕は観ている最中、
オーケストラなど思いも及ばず、
『分断』の二文字を頭に浮かべていた。
アメリカの大統領選挙の最中も
よく耳にした。
コロナ禍の今も
よく耳にする気がする。
舞台には男女のダンサーが混在し、
それぞれの性別の違いをを元にした
振り付けがなされる。
女性11名、男性9名。
男性の中には肌の色の異なる外国人のダンサーが何人か含まれている。
その小さな集まりは紛れもなく
今現在を時とする僕たちが生きるひとつの世界だろう。
「春の祭典」の音符が手足を含めた体の動き、振付に翻訳され、
僕は『孤独』『恐れ』『依存』『共闘』『分裂』『役割』
『勝利』『敗北』『融合』『差別』『排除』『叫び』などの文字を
次々と頭に浮かべていく。
「春の祭典」の他、2作品。
「Adagio Assai」
「FratresⅢ」
今回は
2020年6月に本拠地新潟で初演を予定していたが、
延期になった作品のここまでの創作を一つの形として
発表する、プレビュー公演という形を取っている。