砂山劇場の終わり

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■砂山劇場2018の終わり          フィールド 寺田景一


路上演劇祭に参加することを目的とする砂山劇場2018は、2017年11月11日13時~の「街歩きツアー」から、具体的な活動が始まった。
参加者募集チラシを作成したが、そちらの成果は芳しくなかった。
2018年6月3日の本番に向け、月2回程度集まって進めて行くことは決めていたが、具体的な進め方は何も決めていなかった。

決めようがないのだ。
参加するメンバーで話し合って決めていくというのが企画の趣旨。
見切り発車でもいい。
先ずは、街に出るのだ。

ゼンリンの住宅地図の砂山町に該当する箇所を図書館でコピーした。
希望者にはそれを渡し、それぞれカケラ探しをする。
カケラとは何だろう。
いったい何を探せばいいのだろう。
それは参加者に委ねられる。

芝居作りを列車旅行に例えると、通常の芝居作りは、列車に乗る同行者は多くが同じであるが、今回は、各駅で乗り込む人が変わる感じだった。
一度きりだったり、降りた人がまた乗ってくるとか。

また、当初想定していなかった意味合いも生まれてきた。
最終地点である、砂山劇場2018の上演に参加はしないが、列車には同行して、自分たちは自分たちで表現する。
それはとても面白いと思った。

月2回の集まる日は、都度決めた。
本番まであらかじめ日程を決めて、参加者たちがそれに合わせるというのが、効率的であると思うが、メンバーが決まっていないので、それは無理な話だった。
都合を合わせながら、多くが参加できそうな日時を選んだ。

各自で砂山町を歩くこともあれば、全員で揃って歩くこともある。
砂山町内にある喫茶店でお茶をしながら、カケラ集めの成果を披露しあう。
砂山町に詳しい人に話を聞く機会を設ける。
砂山銀座サザンクロス商店街の朝市に絡もうとする。
そうして、月2回、律義に、街歩きと称した活動は続いた。

街歩きから台本作りに進み、芝居作りをするという行程を描いていたが、そのタイミングがなかなか計れなかった。
毎回メンバーが変わり、時には参加者が数えるほどだったりする。
このまま街歩きを重ねても、果たして、上演にたどり着けるのだろうか。

2018年となり、台本作りに着手できないまま、3月も終盤にかかろうとしていた。
そこで、4月末を台本作成の期限とした。
残り1カ月で、本番に向けて芝居作りをする。
目論見としては、台本を共同作業で書き上げようとしたが、それは実行できなかった。

ここからは、通常の芝居作りと変わらなかったように思う。
僕が台本をまとめ、足りないキャストを集め、日程調整をして稽古をした。
2018年6月3日、砂山銀座サザンクロス商店街において、大学生及び社会人や主婦たち12人のメンバーで、「サザンクロスで待ち合わせ」というタイトルの作品を上演し、砂山劇場2018は終わりを遂げた。

静岡県西部演劇連絡会会報8月5日号より

写真は浜松写真連絡協議会様より

砂山劇場の終わり



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