テトラポッドな日々

1枚の写真シリーズ最終回。


【幻路上演劇祭2020】

有楽街を会場に2020年5月31日に行う予定の路上演劇祭Japan in浜松2020は、期限を決めない延期となりました。

4月19日に行われたコロナ対策で4人きりの実行委員会で、正式に延期が決定しました。
すでにチラシは作成していましたが、配布することもなく、ほぼ丸々残ることになりました。
出演者を紹介する裏面に記された１２の作品名は、印刷された紙の中に沈み込んだままです。

有楽街をテーマに作品を作るワークショップ「街を知る　自分を知る」も全7回の内、3月20日に1回目を終えた後、コロナ禍が俄かに忍び寄り、2回目は限られた人数の参加者で、ワークショップの停止を話し合う場となりました。

世のコロナ禍を理由とする損失の平均と比べれば、金額に換算すれば少ない額かと思いますが、額の大小で比べきれるものではないのは誰もが承知の通り。

転んでもただでは起きない路上演劇祭。
5月31日、誰かしら来るんで、何らかのことをやりに有楽街に集まれる人は集まりましょう、ということに。

誰が名付けたか、幻演劇祭。
名付けたことさえ記憶にない幻路上演劇祭。

その日はあいにく雨模様でした。
本番でしたら、さぞ天気予報と空をながめながらヤキモキしたでしょうが、この日は気にすることもなく、有楽街に出向きました。
非常事態宣言は解除されていました。

降ったりやんだりで、徐々に雨は上がりましたが、もしも路上演劇祭を行っていたとしたら、この場所ではなく、雨天時の開催場所、サザンクロスに変更していたかもしれません。

しかしながら、写真の作品はこの日の有楽街に、ことのほかふさわしかった気がしました。
幻演劇祭ならではだったのではないでしょうか。

続きは2021年で。あ、今年か。


※写真は、すずやさんに提供いただきました。