シネマe~raで「そして人生は続く」を観た

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2月6日(日)12時45分~

アッバス・キアロスタミはイラン人の映画監督で、
今回デジタル・リマスター版特集上映で、シネマイーラでも7作品上映された内、
「そして人生は続く」を観た。
もぎりの際、「2本観るとポストカードがもらえますよ」と声がけされたが、
10日に特集は終わり、もう平日の昼間ばかりで観れないなあと思い、
「観るかわからないので」と濁し、断った。

鑑賞後に知ったが、続いて「ホームワーク」という同監督の作品が上映されることになっていた。
それと合わせて観ませんか? という意味だったことに気が付いた。
ただし、この後、演劇を観る予約を入れているので、続いて観ることは出来ない。

監督の作品は、数本は映画館で観ている。
名の知れている「友だちのうちはどこ?」も「桜桃の味」も観たと思う。
他の多くの映画と同じように内容をあまり覚えていなかったので、
観直すのもいいなと思ったが、
どちらも平日昼間の上映だったので諦めた。

「そして人生は続く」は「友だちのうちはどこ?」「オリーブの林をぬけて」と合わせ、
「ジグザグ道三部作」と呼ばれているようだ。
「友だちのうちはどこ?」は
少年が間違えて持ち帰ったノートを友だちの家へ届けに行く話だが、
「そして人生は続く」は、1990年イラクで起こった大震災のあと、
「友だちのうちはどこ?」に出演していた少年に会いに行くという話。

監督親子がおんぼろ車で探しに行くという設定だが、
キアロスタミ監督自身が出演しているわけではない。
他人が監督役をやるのだが、本職の俳優ではない。
イランの経済庁で働いていた男性だそうだ。
知らない人は、監督自身が出演しているように思うのではないか?
虚と実を入り混じらせるのが狙いなのだろう。
本当らしいけど本当ではない。
あくまでも映画という創作物なのだ。

そして「オリーブの林をぬけて」は、「そして人生は続く」の中の1シーンで出てくる
震災の後に結婚するカップルを題材に1本の映画を作る。

この監督はそのようにドキュメント的な作り方と素人を使うことで知られているが、
イランという国の映画とはどういうものなのだろう?と気になり、ウィキペディアで調べてみた。

そこに挙げられているイラン映画の特徴
・低予算で作られながら国際的に高い評価を受けている。
・ドキュメンタリーとフィクションの垣根を一時的に取り払うこと
・映画の製作過程そのものを通じ現実世界に関わることで、映画そのものの本質を問い直そうとしている
・曖昧性、多様性を逆手にとってメッセージを伝えようとする
・普遍的なテーマのひとつジェンダーや家族の問題を問い直す
・素人を使うことや映画の中で詩を引用されること

作り方はハリウッドでもないし、日本映画だって、メディアやスポンサーが金を出してくれるわけでもない場合、
勇気付けられるが、だからと言って、誰でも作れるというわけではないだろう。

シネマe~raで「そして人生は続く」を観た




 
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