東京芸術劇場でNODA・MAP「ザ・キャラクター」を観た

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南千住から新御茶ノ水に出て、湯島聖堂、神田明神、ニコライ堂付近を歩く。
NHKテレビで「タモリの街ブラ」を観た中で、神田をやっていたのを思い出して、行ってみた。
湯島聖堂は江戸幕府直轄の昌平坂学問所という名で学校があった。
すぐ近くに神田明神もある。
テレビではニコライ堂に入り、タモリが鐘を鳴らしていたが、一般の見学は不可。
昼飯トマトラーメンを食べて、池袋へ。
駅すぐの東京芸術劇場へ向かう。
鹿殺し観ようか野田地図観ようかあまり考えずに。
柱に貼られた「当日券あり」に導かれるように、中ホールに向かうエスカレーターに乗った。
当日券購入のために並ぶ列の最後尾に。
で、観た。
NODA・MAP「ザ・キャラクター」
場所はとある書道教室。
紙に筆で字を書く。
天井からのカメラでリアルに筆で紙に書く文字がスクリーンに映し出される。
ダジャレだろうが、こじつけだろうが、無理やりだろうが、言葉のアヤを絡め絡め絡めているうちに気がつくとふっと遠い位置にいる。
それが野田芝居の跳躍力だ。
そのために役者はよく動き、よくしゃべる。
そして「紙=神」が現実となる。
観ながらなぜ今このテーマか考えた。
でもそれを考えるよりも芝居の進行に身を任せることにした。
言葉の羅列の解読に疲労したか少々退屈な時間もあったが、幕が閉じるとなぜか泣けてきた。
何かに似ている気がした。
サッカーの日本代表がパラグアイ戦、PK合戦で負けた時、感じた思い。
敗北したのだから笑顔はない。
ただし、声を荒げてくやしがることはない。
むしろ、どこかすがすがしい。
満足感とはちがうだろう。
でもやりきった。
そこに後悔はない。
敗れた後の日本代表たちの表情。
「ザ・キャラクター」の役を終えた後の役者たちの表情。
それが似ている気がした。
スポーツとあの事件を(観てない人のためにも伏せときます)同じ壇上に乗せるのは不謹慎だろう。
でも、観方によれば同じ壇上に乗ってしまうことに人間の心のやっかいさがある。
9.11も戦争も同じだろう。
宮沢りえは一貫して一生懸命でさわやかで、だからこそせつない。
これも日本代表の姿と似ている。
ただし、大きくちがうこと。
それは宮沢りえの役マドロミが被害者であり加害者であることだ。
東京駅で東名バスに乗るために八重洲口から外に出たらどしゃ降りだった。
前日朝から雲行きあやしく、どこかで傘買うことになるだろうなと思いながら傘を持たず家を出た。
この際、かさばらない折りたたみ傘を買おうと思った。
いつもはこんな時、ビニール傘を買い雨をしのぐので、使わないビニール傘が何本かたまる。
浜松に着いた時には雨はまったく降っていなかった。
結局折りたたみ傘を買うことはなかった。
いつかこんな時のために折りたたみ傘を買おう。

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