2017年08月13日13:33
静岡芸術劇場でSPAC『アンティゴネ』アヴィニヨン演劇祭公演報告スペシャルトークへ行った≫
カテゴリー │いろいろ見た
11日(祝)13時30分~
アヴィニヨン演劇祭はフランスの9万人ほどの人口の町アヴィニョンで、
第2次世界大戦後の1947年に始まった。
今年7月アビニョン演劇祭で旧法王庁中庭で行われるオープニング作品として
SPACの「アンティゴネ」が上演された。
旧法王庁とは1309年~1377年まで(アビニョン捕囚から協会大分裂の時代)、
ローマ法王の宮殿があった場所ということだ。
現在は本来あるべくローマのバチカン市国に法王庁はある。
アビニョン演劇祭は、イン(IN)と呼ばれる招待作品とオフ(OFF)と呼ばれる自主公演作品があり、
それぞれ運営団体は異なるようだ。
今年はインが50作品、オフは1500以上の作品が上演されたそうだ。
スペシャルトークの際、
静岡市内の地図とアビニョン演劇祭の開催されるエリアの比較がされたが、
こんな狭いエリアでこんな多くの演劇上演が行われているのかという感想を誰もが抱いた。
オフ作品のみ、ポスターの貼り付けが認められていて、
会期中は、街中がポスターで貼りめぐらされる。
1500以上の団体が一斉にポスター貼りに街をかけめぐるのだから、
ポスターが演劇祭を盛り上げる要素のひとつになるのは間違いがない。
トークの登壇者のおひとりはSPAC芸術総監督で、「アンティゴネ」の演出家でもある宮城聡さん。
もうおひとりは、映画監督でもある本広克行さん。
自身監督のももくろ主演映画「幕が上がる」で、
SPACの稽古等等を使用した等の経緯で、
知り合いとなり、今回のアビニョンにも同行し、
記録映像を撮影されたということで、
スペシャルトークでも映像が紹介された。
元々、演劇を観るのが好きで、
東京から静岡までSPAC等の作品を観に来ていたそうだ。
バスでということなので、
SPACで出している東京からの格安送迎バスかもしれない。
昨年秋、オープニング上演のオファーを受け、
会場に行った時、
「これはアンティゴネだな」と上演作品の構想が浮かんだそうである。
そして、後日、「空間構想」を担当された建築家の方と会場を訪れた時、
その方が「影で行きましょう」と言うアイディアを進言されたそうである。
アジア初のオープニングでの上演と言うことで、
プレッシャーもあったそうだが、
ひとつひとつが決まり、着々と作品は作りあげられていく。
最後におひとりだけ質問をということでされた方が、
「本広監督はももくろの幕が上がる等を監督されていますが・・・」
と切り出されたので、
「え~。ここで映画の質問?」と思ったが、
「・・・SPACの俳優で映画に使ってみたい俳優はいますか?」と
「ああ。一応演劇に戻ってきたな」と思いつつ、
ずいぶん回答に困る質問だった。
まあ、本広さんは、具体的な名前は出さず、
「SPACの俳優は芯がしっかりしているので、たくさんいます」
というオトナな回答で、
幕を閉じた。

アヴィニヨン演劇祭はフランスの9万人ほどの人口の町アヴィニョンで、
第2次世界大戦後の1947年に始まった。
今年7月アビニョン演劇祭で旧法王庁中庭で行われるオープニング作品として
SPACの「アンティゴネ」が上演された。
旧法王庁とは1309年~1377年まで(アビニョン捕囚から協会大分裂の時代)、
ローマ法王の宮殿があった場所ということだ。
現在は本来あるべくローマのバチカン市国に法王庁はある。
アビニョン演劇祭は、イン(IN)と呼ばれる招待作品とオフ(OFF)と呼ばれる自主公演作品があり、
それぞれ運営団体は異なるようだ。
今年はインが50作品、オフは1500以上の作品が上演されたそうだ。
スペシャルトークの際、
静岡市内の地図とアビニョン演劇祭の開催されるエリアの比較がされたが、
こんな狭いエリアでこんな多くの演劇上演が行われているのかという感想を誰もが抱いた。
オフ作品のみ、ポスターの貼り付けが認められていて、
会期中は、街中がポスターで貼りめぐらされる。
1500以上の団体が一斉にポスター貼りに街をかけめぐるのだから、
ポスターが演劇祭を盛り上げる要素のひとつになるのは間違いがない。
トークの登壇者のおひとりはSPAC芸術総監督で、「アンティゴネ」の演出家でもある宮城聡さん。
もうおひとりは、映画監督でもある本広克行さん。
自身監督のももくろ主演映画「幕が上がる」で、
SPACの稽古等等を使用した等の経緯で、
知り合いとなり、今回のアビニョンにも同行し、
記録映像を撮影されたということで、
スペシャルトークでも映像が紹介された。
元々、演劇を観るのが好きで、
東京から静岡までSPAC等の作品を観に来ていたそうだ。
バスでということなので、
SPACで出している東京からの格安送迎バスかもしれない。
昨年秋、オープニング上演のオファーを受け、
会場に行った時、
「これはアンティゴネだな」と上演作品の構想が浮かんだそうである。
そして、後日、「空間構想」を担当された建築家の方と会場を訪れた時、
その方が「影で行きましょう」と言うアイディアを進言されたそうである。
アジア初のオープニングでの上演と言うことで、
プレッシャーもあったそうだが、
ひとつひとつが決まり、着々と作品は作りあげられていく。
最後におひとりだけ質問をということでされた方が、
「本広監督はももくろの幕が上がる等を監督されていますが・・・」
と切り出されたので、
「え~。ここで映画の質問?」と思ったが、
「・・・SPACの俳優で映画に使ってみたい俳優はいますか?」と
「ああ。一応演劇に戻ってきたな」と思いつつ、
ずいぶん回答に困る質問だった。
まあ、本広さんは、具体的な名前は出さず、
「SPACの俳優は芯がしっかりしているので、たくさんいます」
というオトナな回答で、
幕を閉じた。