「第九」のその後

カテゴリー │物語の種

8月13日に投稿した「物語の種『第九』」の続きだが、
一応最後まで書き上げた。

※その時の投稿記事
https://ji24.hamazo.tv/e8892106.html

あらすじは以下。

(あらすじ)
花村タカシは大工の新米である。
新築現場で棟梁や先輩と仕事をしていて、隣の電器店から聴こえてきたベートーヴェン第九の合唱に衝撃を受ける。
店に貼られていたのは、第九演奏会の合唱団員の募集。
店主の鮎川から募集のチラシを渡されたことから、棟梁にご近所を大切にしろと言われ、募集の協力をすることになる。

タカシは川べりのアパートに住むアケミと付き合っていて、アケミに第九はどうかと聞くが、つれない返事。
だが、暴走族の総長だった時に張り合った佐野、バイクを譲った今の総長タモツ、交通誘導員のバイトで知り合った八雲じいさん、喫茶店の年上の女マリなどに、スマホを持たないタカシは自宅から電話で勧誘する。

「桜の第九演奏会」は桜台市で毎年4月に行われ、次回で20年。
市議会議員の是枝、不動産屋の松原などが、地域の活性化と自己アピールのために力を入れている。
事務局としてほとんどの雑用を引き受けているのが、高校のOB会の付き合いから断れない鮎川。

初めての顔合わせ、オリエンテーションでは練習のピアノ伴奏の早苗により合唱の担当パートが決められる。
タカシの依頼は断れない暴走族の佐野やタモツたちも入団のためにやってくる。

しかし、初回の練習には、本来合唱には興味がない佐野やタモツはやってこない。
そのかわり、タモツの弟ユウスケがやってくる。   
30回に渡る演奏会の合唱練習の指導をするのが、ワンダーバー桜台交響楽団の曽根。
この日、ピアノ伴奏の早苗が結婚の為、やめることを知り、ショックを受け、その日は練習にならない。

アケミに話をすると、ピアノ伴奏くらいならやってもいいという。
2回目の練習に、早苗の件のショックから立ち直れない曽根は、酒に酔って荒れた様子でやってくる。
今まではプロの交響楽団とソリストを呼び、素人の合唱で高い料金を取る演奏会をやっていたことを罵倒し、今回は厳しく合唱指導することを宣言する。

タカシは大工の仕事が、台風など荒天続きで作業が遅れる中、練習に来ない者を呼びに行ったり、家族の病気で来られなくなった者を励ましに行ったり、公演会を成功させるためにひとり奔走する。

年が明けた2020年1月5日の指揮者合わせは、演奏会の会場であるホールで、交響楽団やソリストも来て、合唱と合わせる日。
そこに演奏会の特別ゲストとして有名なバイオリニスト神谷がやってくる。
神谷はアケミを見て、天才ピアニストと呼ばれていた友梨佳であると言う。
対立するタカシと神谷の前で、アケミは見事なピアノ演奏を披露する。

新築現場では、引き渡しが終わり、合唱の練習も進む。

以上。


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