5日(祝)静岡芸術劇場でポワン・ゼロの「聖☆腹話術学園」を観た

カテゴリー │演劇

5日(祝)16時~
ポワン・ゼロはベルギーの劇団である。
SPACがフランスのアヴィニョン演劇祭に参加した際、
演劇祭の分厚いパンフレットをめくっていて、
気になって観に行った劇団なのだそうだ。

演劇祭はINと呼ばれる招待とOFFと呼ばれる自主公演があり、
OFFは600余りの劇団が参加する。
OFFとして参加していたポワン・ゼロは
SPACの芸術総監督の宮城氏の目に留まり、
今回静岡で開かれたふじのくに⇔せかい演劇祭2015
で、静岡の地を踏むことになった。

人形劇でもある。
俳優が自ら等身大の人形を操る。
操る俳優の顔は見える。
文楽で人形を扱う人形遣いが黒子に徹しているのとは違う。
操るものは人格を持ち、操られるものも人格を持つ。
腹話術学園にひとりの男が入り込むという設定なのだが、
それ自体がすでに確信犯で、
これは人形についての話であることを最初から宣言している。

果たして人形とは何なのだろうか。
人の形をした作り物であるのだが、
扱いによっては命を吹き込まれる。
その人の代わりではあるのだが、
その人自身とも言える。
自ら言うよりも雄弁であるし、
乗り換え可能な自由さもある。

演出家は今後も人形劇をやっていきたいと言っていた。
ベルギーの地元では、
劇団の作業工房で、芝居作り、
人形作り、音楽作りなども行われているようだ。

ちなみに台本は映画監督でもあるアンドレイ・ホドルフスキー。
ホドルフスキーの「ホーリーマウンテン」を観たことも
この作品を観たきっかけである。
演劇祭では期間中、複数本上演される。
時間と金の制約があり、選ぶのは苦労する。

5日(祝)静岡芸術劇場でポワン・ゼロの「聖☆腹話術学園」を観た






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