5月5日 駿府城後編周辺でストリートシアターフェス「ストレンジシード静岡」を観た(後篇)

カテゴリー │演劇

14時から静岡市役所本館で行われる
カゲヤマ気象台の「清潔でとても明るい場所に向けて」を観た。
さきほど観たMagic Fabrikと同じレトロステージでの上演だが、
こちらは、出入り口のエントランスあたりで行う。
カゲヤマ気象台はプロフィールで東京と浜松の二都市を拠点として
活動しているとある。
主宰者が浜松市出身なのであるが、
2012年に浜松有楽街で行った
僕も関わる路上演劇祭Japan in 浜松に出場した縁でつながる。
拠点のひとつである浜松で行う公演を
何度か観ているが、いずれも印象が異なる。
言い換えれば毎度異なる試みをしている。
共通するのはまともではないということだ。
では、まともとは何かというと、
通常、僕たちが言葉を発したり交わしたり、
体を動かしたりすることは自分の意志で
思い通りにおこなっていると思い込んでいる。
これがまとも。
そんなまともを疑ってみる。
そんな行為を続けているように見える。

5月5日 駿府城後編周辺でストリートシアターフェス「ストレンジシード静岡」を観た(後篇)

駿府城公園内に移動し、芝生ステージに向かう。
上演開始時間間際にもかかわらず
観客はいず、閑散としていた。
パンフレットを見直すと、
東御門から出発し、
芝生ステージまで移動とある。
あ、さっきそこ通った。
引き返し、上演を待つ。
いいむろなおきと静岡ストレンジーズの「スはストレンジのス」。
マイム俳優であるいいむろなおきさんのパフォーマンス
以前ストレンジシードで観た。
その時は、集団による完成された芸だった。
今回は、一般公募による人たちと1週間練習して
作った作品。
段ボールで作ったロボットとともに
移動し、観客たちはそれを追いかける。

5月5日 駿府城後編周辺でストリートシアターフェス「ストレンジシード静岡」を観た(後篇)

続いて、同じ芝生ステージで
突撃金魚の「不安のランチ」。
芝生ステージは今までのストレンジシードでも
使われてきたおなじみのステージ。
五月の爽やかな風と新緑の木々に反し、
「ゴールデンウイーク、気持ちのいい公園で、気持ちの悪い話をします」と
パンフレットの紹介文でも堂々予告。
観客には小さな子供さんを連れた家族も多い。
「あ、カエル」と喜んでいた(と言っても可愛いとはいいがたい形態のカエルだが)のが、
お母さんが「何?コワ・・・」と反応が変わり、
でも、子供たちは心は引き気味ながらも
体は正直で前に前に進んで見届けようと
している姿が面白かった。
これなどは気持ちのいい公園なのが
よかったのかもしれない。
真昼の惨劇はどこか中和される。

5月5日 駿府城後編周辺でストリートシアターフェス「ストレンジシード静岡」を観た(後篇)

再び静岡市市役所本館へ向かう。
レトロステージと同じ場所から入場するが
静岡市民ギャラリーのギャラリーステージで
範疇遊泳の「フィッシャーマンとマーメイド」。
シリーズ おとなもこどもも、という副題がついている。
同時多発的に各場所で行われるため(最大5か所)
その時間何を観るか選択しなければならない。
泣く泣く見逃さなければならない演目がある。
選ぶ基準はいい加減なもので、
以前観たカンパニーだから今回は・・・とか
パンフレットの写真や紹介をみてとか。
範疇遊泳は、文字が背景に映し出された写真に引かれた。
おとなもこどもも一緒に観ることができるへんてこな演劇のシリーズはじめます、
とパンフレットの紹介にある。
もしかしたら、
誰が来るかわからないストレンジシード用に始めた試みではないか。
普段の有料公演は観たくて来るお客さんばかりである。
そこを気にしたとしたら、それがよかったかどうか。
それはよそ行き用になってしまう可能性もある。
客席に面した通路は
奥に出演者たちの楽屋があるらしく、
他の場所で上演する他カンパニーの面々が
通り過ぎる。
こちらはこれはこれで面白いが
当人たちは多少照れ臭いかもしれない。
写真が撮りにくい環境だったため、こちらは参考で。

5月5日 駿府城後編周辺でストリートシアターフェス「ストレンジシード静岡」を観た(後篇)

17時30分。
この時間付近にて本日の演目すべて終了。
東海道本線で浜松まで帰るが、
翌日の6日、再び静岡に行く。
先ずは東静岡駅そばにある
静岡芸術劇場へ向かうのであるが。

ああ、浜松に戻ればちょうど
浜松まつり最終日の
御殿屋台引き廻しの最中であろう。



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