クリエート浜松3階で「髙柳克弘・小島ケイタニーラブ・カゲヤマ気象台の俳句と音楽と演劇のコラボレーションとトークショー

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2月9日(日)13時30分~

昨年11月10日から今月2月16日まで、クリエート浜松5階にある
浜松文芸館で、浜松市出身の
俳人である髙柳克弘さんの展示会
「ことごとく未踏~俳人・髙柳克弘の世界展」が開催されている。

“未踏”というタイトルの意味合いは
さまざまな他ジャンルのアーティストとのコラボレーションが
展示に反映されていることもある。
チラシにも
画家、音楽家、歌人、芸人、劇作家・・・という肩書が並んでいる。
俳句という短くて余白のある文芸の特徴を生かし、
同世代のアーティストに髙柳さんの俳句をもとに
新たな作品を制作してもらったという。

この日は、
髙柳さんと浜松北高、早稲田大学で同級生であった(接点はあまりなかったようだが)
シンガーソングライターの小島ケイタニーラブさんの音楽とのコラボと
後輩ではあるが同じ高校、大学を経た、劇作・演出・音響デザインをてがける
カゲヤマ気象台さんの演劇とのコラボが観客を集めて行われた。
演劇にはカゲヤマさん主宰の「円盤に乗る派」の俳優である
日和下駄さんも参加。

小島さんは髙柳さんがホワイトボードに書き上げ、背景等短い解説を加えた俳句に
メロディーをつけて歌った。
解説により理解がある程度整ったところで、
歌うので、
観客にとって親切だったように思う。
ただし、観客は返句としての
メロディーを予測してしまうところがあるので、
歌い手はけっこう大変だったかもしれない。

小島さんは2018年に行われた
「しずおか連詩の会 in 浜松」で
詩人として参加している。
言葉との親和度が高い音楽家なのだろう。

カゲヤマさんと日和さんは
「俳句を言えるようになる!」というこの日の演劇の命題を
ホワイトボードに書きこむことでスタートした。
普段の稽古風景を観客に見せるというような構成で、
とても興味深かった。
台本に書かれたセリフがいかに立ち上がるか、
何本かカゲヤマさんの作品は観させてもらっているが、
なるほどと思うところがあった。

俳句の特徴として
切れ字と言われる言葉がある。
「や、かな、けり」など。

言葉自体に意味があるわけではなく、
セリフとして言おうとすると
対処に困る。

そのまま読めば、
例えば句会のように
ただ俳句を詠みあげているだけになるからだ。

カゲヤマさんが言うように
自分の中から自分の言葉として言うことが
できるようになるのか。

最後に日和下駄さんが
髙柳さんの20句を続けて、
見事に「セリフとして言った」。

コラボ後のトークショーでは
コーディネートされた詩人のカニエ・ナハさん、
絵で参加された、きたしまたくやさんも加わり、
それぞれの俳句とのコラボについて等語られた。

終了後、5階へ上がり、
展示会にも足を運んだ。

クリエート浜松3階で「髙柳克弘・小島ケイタニーラブ・カゲヤマ気象台の俳句と音楽と演劇のコラボレーションとトークショー



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