はまホール「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第七番」を観た

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14日14時~ 昼の上映。16時30分~龍村仁監督の講演。
以前クリエート浜松で第四番を観た。
こつこつとすでに第七番である。
ロードショー館で上映されることがあるのか知らないが、全国の多くのサポーターの力により作り続けられ、上映され続けられているようである。
今回も「浜松ガイア7」という実行委員会が主催し、はまホールで2回の上映。
ガイアシンフォニーが作られるきっかけとなった「ガイア理論」とは1960年代にジェームズ・ラブロックにより提唱された「地球と生物が相互に関係し合い、環境をつくりあげていることをある種の巨大な生命体とみなす仮説」(ウィキペディアより)
「ガイア」の命名はギリシア神話の大地の女神「ガイア」から来ている。
監督はその考え方を知った時、自らもそれを知っていた、と感じる。
そして、そのことが理論化されていたことに感激し、「地球交響曲第一番」が製作される。
もちろんその時は第一番などという表示はない。
第七番までつくられるようになった今では便宜上第一番なのである。
しかし、つくったはいいが、どの配給会社からも相手にされなかったようである。
こんな映画に客が来るわけはない。
60席くらいあるひとつ映画館で上映してもいいという話になった。
ただし、3,000枚チケットを購入するのが条件であった。
つまり買い取りだ。
客が入らなくても映画館は困らない。
そこで監督は自らを問い直したそうだ。
今の自分だと200~300しかさばけない。
売るためにはそうしたらいいか。
同窓会にでようと思ったのだ。
それまでは同窓会に出るのが大嫌いだった。
過去の思い出など語り合うのはまっぴらごめんと思っていた。
でも売るために自らを変えよう。
それはプライドを捨てるとかそんなものではない。
自分の作品を伝えたいという一心だったと思う。
いとつのエピソードとして、京都大学ラグビー部時代の同窓会に出た話をした。
そこには商社などに勤め世界中を飛びまわる営業マンとして活躍するような同窓生がたくさんいた。
彼らはたとえばアマゾンで未開拓地を日本の資本主義の繁栄のために買い付け、自然を伐採しているような仕事をしている。
監督は彼らに「どんな映画だ?」と聞かれ、ガイアシンフォニーの主旨を述べる。
「地球はひとつの生命体で~」
彼らに「龍村、おまえの言ってることはさっぱりわからん」
彼らの実際にやっている仕事はガイアシンフォニーとは全く逆のことだ。
でも監督は言う。
「そう言いながら彼らはわかっている」
彼らは言う。
「せっかくお前がやってるんだから買ってやる」
と、知り合いにも配るからと20~30枚買ってくれる。
そして、3,000枚を売り切ったそうである。
そこからガイアシンフォニーは動き出す。
2週間の上映の中で徐々に当日券で観に来る見知らぬ客が増えだし、上映は延長される。
当初はなかった看板もかかげられ、「奇跡の映画」と持ち上げられる。
全国各地から住んでいる場所ではいつ上映されるのかという問い合わせが相次ぎ、今に至る。
監督の話はなかなか止まらず、終了は夜の上映が始まる18時近かった。
第七番では環境活動家高野孝子、ツール・ド・フランス覇者グレッグ・レモン、統合医療医学博士アンドルー・ワイルの各氏がとりあげられていた。

写真は地球交響曲チラシと倉本聰脚本「歸國(きこく)」
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