はままつグローバルフェアで「外国ルーツの若者が語る過去と未来」を聴いた。

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2月12日(日)10時~12時


クリエート浜松にて第13回はままつグローバルフェアが行われた。

主催は(公財)浜松国際交流協会(HICE)、はままつ国際理解教育ネット、(公財)浜松市文化振興財団。

メキシコの路上演劇祭をルーツとする路上演劇祭Japan in 浜松では、
外国人が出演したり、
多文化共生を目的としたワークショップを行ったり、
当初から外国人との縁が深い。

製造業の町とも言える浜松市には全国でも外国人居住者が多い。
2022年のデータで、日本人768,674人に対し、外国人24,932人(外国人3.14%)
他国の様子や日本の他の都市の外国人率が何パーセントかは調べていないが、
3.14%という数字はどうなのだろうか?
ちなみに2009年は3.95%。
外国人も景気などの影響で数が減っているが、日本人も少子化、市外流出等の理由で減っている。

グローバルフェアで関心あるテーマがあれば、何度か出向いている。

今回は新型コロナの影響で3年振りの対面開催だった。

2Fホールで行われた「外国ルーツの若者が語る過去と未来」を聴いた。
COLORS(カラーズ)という若者グループのメンバー4名が登壇し、外国をルーツとして浜松に来た自らを語る。
COLORSはCommunicate with Others to Learn Other Roots and Storiesの略称。

ブラジルにルーツを持つグループの代表・宮城さんは2014年の発足したCOLORSの紹介と
2005年に10歳で来日し、18年目を迎えるご自分の紹介。
言葉がわからない小学生時代は友だちと距離があったが、
中学生からは距離が近付き、
担任の助言や自らの努力で、高校、大学、就職と
道を切り開いている。
まわりには言葉がわからないなどの理由で学校に行かなくなり、
ドロップアウトしてしまう仲間もいるという。

ペルーにルーツを持つカルロスさんは15歳で来日し、湖西で過ごす。
やはり初めは学校の授業がまったくわからなかったが、諦めず努力し、
興味があった介護の仕事のアルバイトから始まり、今では介護福祉事務所を開業している。
日本語学校で体験を話したり、就職応援セミナーも行っている。
また、スペイン語、ポルトガル語の介護の本も出版した。

日系4世でフィリピンにルーツを持つキンタローさん(通称キンちゃん・金太郎から名付けられた)は、
12歳で来日し、岐阜県可児市で育つ。
静岡文化芸術大学に進学し、浜松で一人暮らし。
大学では外国にルーツを持つ学生による団体SIBとバレー部に所属。
SIBはStudents With International Backgroundsの略称。
将来はフィリピンと日本の架け橋のような存在になりたいと願う。

フィリピンと日本をルーツとするマリさんは
フィリピンで生まれ、13歳の時に来日。
現在静岡文化芸術大学の3年生で、
キンタローさんも所属するSIBの代表。
来日の時は中学で唯一の外国人で、言葉がわからず苦労した。
日本語になれてきたが、レポートを提出する時、
日本人が1、2日で出来るところ、1週間かかってしまうのが悩み。

最後に、4名が一緒に登壇し、宮城さんの進行でトーク。
10年前と比べ、テクノロジーの進化もあり、
多言語で対応してくれるところが増えたという。

カルロスさんは日本語がわからなかったり、学校になじめなくて
1カ月くらい学校へ行かなくなった時があり、
心配して学校から電話がかかってくるが、
電話に出る母親が言葉がわからない、ということがあったという。

キンタローさんはモチベーションを高めてくれているのが、
みんなのロールモデルになることだという。
彼のお母さんが母国では優秀だった能力に見合う仕事をしていたが、
日本に来ると結局パートの仕事になってしまう姿を見て、そう思ったのだという。

マリさんは、何もせずに後悔するよりチャレンジすることをモットーにしている。
どんどん質問する、失敗してもいいから自らを問い詰める。
人生は毎日勉強。自分の好きなことを勉強し、やりたいことにチャレンジする、
という心強い言葉で締めくくる。

はままつグローバルフェアで「外国ルーツの若者が語る過去と未来」を聴いた。




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